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54話にいさまには負けない
しかしその先2年の間似たようなことが起き続けていた。
(なんかにいさまにはがっかりだなー)
いつしかシゲノンはそう思いはじめた。
(いや、にいさまには負けない。僕が国王になってやる・・・)
さらに王位継承権を奪おうとさえ意欲を示す。
ゆえに人一倍勉強と体力作りに励んだ。
とある日、ミトリア嬢はツーナロにこう言ったという。
「いっとくけど、結婚したってあんたの言うこと聞かないから。あたしのやることはあたしがきめる」
「なるほど、面白そうじゃないか」
シゲノンは彼女に興味を持ちはじめた。
(王でないにも関わらず揺らぎない心、あまりにそそられる・・・)
「果たしてどんな顔だろう」
むしろそう言うほどでもある。




