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39話サキは過去をミトリアたちに話していない
こうしてサキはミトリアの家のメイドとして働くことになったのだ。
「なんてこった。それはひどいもん見せてしまったぜよ・・・。ほんとすまんぜよ!!」
ティファンはパンと手を合わせてサキに謝罪した。
なにしろ彼女の両親をを殺したゴブリンでないとはいえ凄惨な光景を見せたことになる。
「そんな、いいですよ。わたしが勝手に話しただけですので」
サキは少し暗い表情のまま言う。
「ほんとに大丈夫かぜよ?」
ティファンはゆっくりと心配した声をだす。
「いえ、むしろこうして話せただけ楽になりました」
サキは穏やかに笑う。
「妙な言い方じゃな。まさかそれ・・・」
ティファンは眉を潜める。
「ええ、お嬢様とシンくんには言ってません」
サキはお察しの通りと答えた。
「なんでじゃ。いや、それもそうか、そう簡単にいえんよな」
ティファンはそれも察してしまう。こんな重い話誰にも言えないものだ




