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38話サキの過去
「ちょっと、聞いてくれますか・・・」
サキはおもむろに話しはじめる。
(ん、なんじゃ急に)
「はっはっは、このティファン様になんでもいうぜよ」
ティファンは目を丸くするもほがらかに笑った。
「実はわたし、親がいないんです」
「おう、思ったより重いのきたぜよ」
ティファンは目をふせる。
「昔街の外を歩いてたらゴブリンに殺されてしまって・・・」
「うわーん!うえーん!」
当時の彼女は今よりさらに小さく泣くしかできなかった。
「ケケケ・・・」
ゴブリンは集団でいやらしい笑みでサキに近づく。
「ふん!」
「はあ!」
そこへ剣士が現れゴブリンたちを撃破した。
「君、大丈夫かい?!」
馬車から貴族の男が現れ彼女の肩に手をおく。
「う、う、お母さんが、お父さんがー!!」
だがサキは悲しみに泣くだけだ。
その男、ミトリアの父親は彼女の両親の遺体をみて悲しんだ。
(なんてことだ・・・)
「うちにくるかい?」




