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25話購入完了
恐る恐るさっきまでの彼女のイメージならありえないであろうものをとりだす。それは彼女どころかお嬢様にはありえないであろうシンプルなものだ。
「これ、どうです・・・?」
「へえ、いいじゃない?」
ミトリアはふふっと笑った。何枚も服をみたがようやくちょうどいいものがあり感激する。
「え、そういう系なんです?」
シンもそれは意外な選択だと感じた。
「ええ。あなた、いいセンスしてるわね」
ミトリアはイーチェに微笑んだ。
「ミトリア様―!ありがとうございます!!うれしいです!!」
イーチェは両手を合わせてはしゃいで胸が高鳴った。
「うれしいのはこっちよ、またくるわ」
ミトリアは彼女の手に自分の手を重ねる。
「はい、お待ちしております!!」
イーチェは新しい服を用意する苦労など忘れてただうっとりとだけした。




