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1話、悪役令嬢ものの主人公、、彼女の専属執事だった
その子供、シン・アミュロードは親にこう言われた。
「いいかシン、お前はこのミトリア・ライカントお嬢様の専属執事となる。誠心誠意に仕えるんだぞ」
要は身の回りのお世話をすることだと続けられた。
横にいるのは赤い髪に赤いドレスの少女だ。つまりは彼女に仕えるわけである。
(うわあ、キレイな子。この子といられるなんていいかも・・・)
と、その時は見とれたり執事の練習をするばかりだった。
そしてその夜、ようやく彼は思いだした。自分が現代の地球生まれでその時姉に乙女ゲーム「マジでララバイセイント学園」の中だということに。ミトリアというのはそこにでてくる悪役令嬢だ。
「はあああああああああああああああああああああああああああああああああ⁈」
夜の寝室に派手な絶叫が響いた。まだ幼い彼であるが一人の寝室でこれに驚く両親なんてのはいなかった。