第2話 盗賊のアジト行ったり義賊になったり
主人公が良い人すぎたり言い返せないでオロオロする感じの描写は嫌いです。
「ところで、お前の名前はなんて言うんだ?」
「はぁ? べ、別にお前に教える必要なんてねーし……。マリーダじゃねーし………」
「マリーダかいい名前だな。俺はアキトだ!」
「い、いい名前とか言われたことねーし……。あ、あ、アキトとか呼ばねーし…………えへへ♪」
神様!18年の人生で初めて彼女ができるかも知れません!あざーす!!!
「ところでアジトはまだか?」
「もうすぐ見えるし……。つ、着いたら……き、キス………とかして欲しくねーし……」
「よし!着いたらキスしてやろう!!」
え?ちょっとちょっと!! 急に速足になったんですけどっ!?
めっちゃキス期待してますやんっ!!
そんなこんなでアジトに到着した。
「よ、よし! じゃあ褒美を…んぅーーーーー!?」
ちょっと食い気味に唇奪われたぁぁぁぁぁぁぁ!?
よ、よし! 一旦、落ち着こうではないか。
マリーダの肩に手を置いて離すと名残惜しそうに「あっ!」と声を上げるマリーダ
「残りは色々終わったあとだ。いいな?」
「べ、別にあとでしたいとか……思って……るし……。」
「お、おう。じゃあ行くぞ!」
俺は正面からアジトに乗り込みマリーダはあとから着いてきた
「な、なんだてめぇ!!」
俺の姿を見て焦って剣を抜く女盗賊……。てかまた女なの?
「黙って投降すれば命までは取らない!」
「ふ、ふざけんな誰がお前なん……え? 親分!?」
「そう!お前らの親分は……ってマリーダって親分なの!?」
「そ、そうだし……。アキト……悪いけどみんなを説得するから待ってほしい。」
「わかった。」
洞窟の奥へ行くマリーダの少し後ろをついていくと
中には女ばかり……というか女しかいなかった。
「女盗賊団ってところか……。」
「みんな訳ありでここに集まったんだ、娼館に売られそうになったり、奴隷に落とされそうになったり……最初はお金を稼ごうとか自給自足でなんとかしようって頑張ったんだけど、所詮女にできる仕事なんてあんまりなくて盗賊に手をだしたんだ………。」
「そうか……。なら俺にいい考えがある!俺について来るというならお前らをきちんと生活できるようにしてやろう!」
「ほ、ほんとか!?」
「ああ!その前にみんなを説得するんだろ?やってみせろ!」
「ああ!分かった」
奥の部屋集まった女たちは総勢50人ほど
マリーダの説得は長時間続いた。
なにより俺の存在が信用に値するかどうかわからなかった為に時間がかかったのだ。
そこで俺は今後の予定を発表することにした。
「俺の計画を伝えておこう!まず盗賊からは足を洗え、その上で今度はお前たちに義賊になってもらう!!」
「ぎぞく?」
「そうだ!義賊とは貴族などお金のある所から奪い、貧しい者に金品を与えるのを目的とした者達の事だ!!貴族から奪い自分たちの生活する金品を除いた全てを街の貧困層に与えれば住民達からの信頼も得られて協力者も増える。そしていずれは洞窟ではなく街にも住めるようになるだろう。」
「でも、貴族からお金を奪うなんて…あたし達には……。」
「そこで俺の出番だ!俺の能力を使えば盗むぐらいは簡単にできる、だが俺は貴族でも善人から奪う事はしない、なのでお前らには悪徳貴族の情報を集めてもらい、俺はそこから根こそぎ奪ってくる!」
「そんなこと本当にできるのか!?」
「ならば証拠を見せよう」
信じられないという発言をした女に証拠を見せる為、時を止めてマリーダのパンツを脱がせた
再び時間を動かしマリーダにパンツを見せる
「これがなにかわかるか?」
「ぱ、パンツ??」
「そうだ!これはマリーダのパンツだ!!お前らはなにも見えなかっただろう?」
俺の言葉を聞いたマリーダはぺたぺたと確認すると顔を真っ赤にして力が抜けるように地面に座った。
「マリーダ!これは返しておくぞ、貰ってもいいなら家宝にするが……。」
「か、返してっ! バカッ!アホッ!変態ッ!!」
あのツンデレっぽく見えるがデレデレマリーダがこれほど恥ずかしがるとは予想外だった。
「それで? 返事を聞かせてもらえるか? 俺について来る気はあるかぁー!!」
「「「おおおおおおおおおおお!!」」」
洞窟は歓声に包まれた。マリーダ以外……反省するから許せマリーダ。
その後、情報を集める人員の選別を行うというので、俺は現在泊っている宿の名前を教えたあと、軽くモンスター討伐を行いギルドに戻った。
「だ・か・ら!なんでまたオークなんて狩ってきてるんですかっ!!」
「いや、前回もちゃんと狩ってるんだから別にいいだろ?」
「よくありませんっ!ちゃんと段階を踏んでくださいって言いましたよね?」
「怒ると皺が増えるぞ?」
「誰のせいですか誰の!!」
また理不尽に怒られたので10揉みぐらいで許してあげた。
お姉さんが少し頬を赤くしていたのは見なかった事にしよう。
宿に戻った俺は風呂に入り……え?お風呂はあるのかって?
いや、普通にあるでしょ!魔法で水も出せるし普通にお湯を沸かす事ができるのに、なんでお風呂がないとか思っちゃうの? バカなの?
というわけでお風呂でさっぱりした俺はベッドに入って眠りにつこうとしたら
コンッコンッと扉をノックする音が聞こえた。
仕方なく扉をあけるとそこにはマリーダが居た。
「か、可愛がってくれるって言ってたし……。別に期待なんてして……たし……。」
俺はそっとマリーダを抱き寄せた。
更新不定期
主人公のステータスとかマジで書かないよ?