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4:初戦闘

 意気揚々と外に出たのは良いけれど……何と言うか、普通のアパートと一軒家の並ぶ住宅街だ。東京都と言っても範囲は広いんだし、都心に出るとも限らないよね。



 暫く外を歩いてみて色々と思う所がある。

 まず人が居ない、魔物も居ない。普通の野生動物は居らず近い種類の魔物が存在するとは聞いたけど、生物の影も音もないのは如何なものなの。


 それに、ここはやっぱり仮想空間だ。空に日差しに陰。見た目から流れる空気まで完全に現実のものと同じ、だけど住宅には一切表札が無いし広告や看板の類が何一つ無い。

 だからこそ、ここが非現実だと認識出来る。そして、現実では出来ないことがここでは出来るのだと。そう考えるとやはりここは…………


「……っと」


 ネズミがいた。正確にはネズミのような魔物が。

 私はネズミが苦手では無い、というか生物全般苦手というものは無い。黒光りする例の虫も問題ない、だって殺せるし。


 とにかく、折角の初生物なのだから楽しまないと。まずは《鑑定》!


□□□□□

草刈り小鼠 Lv.1

HP:200/200 MP:5/5

耐性

火:0 水:0 氷:0 雷:0 風:0 地:0 光:0 闇:0 物理:0

□□□□□


 うん、弱い。大きさは15cmくらい、攻撃手段は口の牙と爪辺りかな。


 とりあえずスキルは無しでやってみよう。


 ネズミはこっち見てないようだし、静かに近寄る。

 まずは片手で目、もう片手で首の辺りを

「ギャッ!!」


 刺す!!


――草刈り小鼠を倒しました――

――6ネイを獲得しました――


 あっさり終わってしまった。死体が消えてる……素材とかドロップしたりはしないのか。代わりが通貨のネイって所かな?

 いざ戦ってみるとなんと言うか……

「本物の肉を刺すのってなんかいいなぁ……」



 また暫く住宅街を歩くと色々と魔物が居たので倒し続けていると……


――3ネイを獲得しました――

――Lv2に上がりました――

――スキル《静音・弱》を獲得しました――


 おおっ、どれどれ。早速ステータス確認を。


□□□□□

ライブラ Lv.2

HP:1010/1010 MP:201/201

耐性

火:0 水:0 氷:0 雷:0 風:0 地:0 光:0 闇:0 物理:0

スキル

《鑑定》《インベントリ》《チュートリアル》

《追風・弱》《跳躍・弱》《治癒・弱》《静音・弱》

□□□□□


 えっと、ステータスあんまり変わってないね……こういうものなのかな?


 まあ考えても何も出ないし、また狩りでもしようかなー……



「何あれ……」

 暫く住宅街を歩いていたら、すごい奇妙なカーブミラーを見つけてしまった。

「とりあえず……」《鑑定》!


□□□□□

虹隠れの竹節虫 Lv.7

※詳細鑑定不能※

□□□□□


 鏡の所から小さい音が聞こえるし若干鏡像が歪んでるから何かと思えば……、ナナフシって植物に擬態する生物じゃなかったっけ?

 というか姿は見えないけど、多分5匹はいるよねこれ。


 ちょっと位置高いかな。跳んだら届きはするだろうけど倒せるか怪しいし、スキル使ってみようかな。


 《追風・弱》《跳躍・弱》!

 カーブミラーの元まで走って、跳ぶ!そして、斬る!斬る!


「はあっ!」


「「シャッ!」」「「シャァッ!」」


 よし。切れた、手応えあり。


――虹隠れの竹節虫を倒しました――


 どうやらこのアナウンスは初討伐の時にだけ流れるらしい。だから今複数倒しても1回しか流…………


――1162ネイを獲得しました――

――Lv3に上がりました――

――スキル《隠密》を獲得しました――

――Lv4に上がりました――

――スキル《跳躍・弱》が《跳躍・中》に進化しました――

――Lv5に上がりました――

――スキル《首斬り》を獲得しました――


 れな…………へ??

 なんかおかしくない? ナナフシだよ? ナナフシ倒しただけだよ? 姿見えないだけだったし。


 ひとまずステータスは――


□□□□□

ライブラ Lv.5

HP:1040/1040 MP:191/231

耐性

火:0 水:0 氷:0 雷:0 風:0 地:0 光:0 闇:0 物理:0

スキル

《鑑定》《インベントリ》《チュートリアル》

《追風・弱》《跳躍・中》《治癒・弱》《静音・弱》《隠密》《首斬り》

□□□□□


 Lvは急に上がるし、MPはすごい上がってるし、それにスキル! 何隠密はともかく首斬りって! 物騒過ぎるんだけど……


 訳が分からずつい頭を抱えてしまった。

 というかこれを正常に受け入れられる人はいないと思う。とりあえずスキルを両方《鑑定》……


□□□□□

《隠密》

MP:20 CT:15秒

効果:15秒間対象の姿を隠し認識されにくくする。


《首斬り》

MP:0 CT:0秒

効果:部位『首』への攻撃のダメージ増加(中)。即死率増加(弱)。

※常時発動

□□□□□


 おお……思った以上に強そうなスキルね。スキルのCTはスキル発動した瞬間からカウント始まる仕様だから、隠密は効果時間をループさせられるのかな?

 首斬りは寧ろパッシブスキルで安心したまである。


 そもそも何でこんなスキルが手に入る訳?首は基本急所だからよく狙うけど……


 結局考えても理由は出ず、この件は置いておいて先に進むことにした。

武術に関しての経験は無いので戦闘の描写が浅いのはご了承ください()

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