とんちゃんの動物(園)日記
とんちゃんは、大の動物、いえいえ、生き物好き。
とんちゃんは、緊急事態宣言中の地域に住んでいて、最近は動物園にはなかなか足を運べない。そんな日常でも生き物たちとの触れ合いは必ずある。
今日は、連休のころに近所から収穫してきたドクダミについていたカタツムリとにらめっこ~そもそもカタツムリを飼うなんてとんちゃんにとって人生初めての経験だったので、どうしたものかと思ったけれど、如何せんネット社会ということが幸いし、飼い方は簡単に見つけることもでき、ほっとしたのもつかの間、次なる課題に頭を悩ませていた。
「蓋ができる容器」が見つからないのだ。何かないかと探しつつかなり焦った甲斐?あって、ベランダ側の一番下の棚に置いてあったジャムの空き瓶に目をとめた。もうずっと前から放置されていた水蘚の入った瓶には、鮮やかに水蘚が生えていて、湿度も多分申し分ない。
「きっとカタツムリ君には快適なのでは?」
という一方的な理由で入ってもらったジャムの瓶。(水蘚さん難儀かも?)
一方、カタツムリ君からすると拉致され狭い家に監禁されたともいえるかもしれないが。このカタツムリ君の新居には、時折大地震が襲う。というのも、先住のいきものであるインコ達、この一羽はとても好奇心が旺盛で、とりあえず最後には地面に落とすという大技を得意としていたのでチビらという新名で呼ばれていて、でもまあ、さすがに瓶を落とすことはできなかったが、横に倒すことは簡単にできるようで。
インコという生き物はとても綺麗で愛らしいことで有名なのだが、その反面、感情表現がとても豊かで、かなりなやきもち焼き、好奇心旺盛な性格なのですね、これが。チビらはとんちゃんの教育方針である自主性を発揮し、自由奔放なライフスタイルを送っていて、言葉よりも身振り素振りでのコミュニケーションで飽きさせない魅力の持ち主なのです。
話をカタツムリ君に戻そう。とんちゃんは、ごはん用にあげた野菜が減っていないこと気にしていた。でも、小さなカタツムリがどのくらいご飯を食べるのかさえ実はまったく知らなくて、だから、昨日あげた野菜の減り具合を虫眼鏡で覗いてチェックしていると、ジャム瓶の蓋にさかさまにくっついていたカタツムリの眼とばったりあってしまったのね。如何せん相手がカタツムリということもあり何気なくでもしげしげと虫眼鏡で観察していたのだけれども、二つの眼がニョッキと伸びている。
「あら、黒目もあるんだわ。へ~」
じっと見ていると黒目が小さくなりそのうち、引っ込んでしまった。きっと恐くてカラに避難したに違いない。(しまった!でも、何となく気まずい、こんなちっちゃなカタツムリ相手なのに)とんちゃんは、以前にも瓶を眺めているときに目が合ったような気がしたことを思い出した。
その少し後、机上においてあった瓶がまた、横に倒れていて
「今日はもう三回目だね。う~ん、やっぱり空き瓶じゃ厳しいのかな?」
と小さなため息を漏らし、カタツムリを新しい中古のお家(味噌プラ)へ引っ越ししてもらった。
その30分後、味噌プラの新居が何故だか横向きに・・・(ああ、これも駄目なのね。さっきチビらが覗いてたよねぇ。チビらもどこまでわかるのかわからないけれど、お利口さんかもしれないからちょっと厄介だよねぇ。)と、とんちゃんは、味噌プラ家の上にセロテープをどんと乗せてとりあえず、その日の地震は回避させることができましたとさ。
とりあえず、今日はこれでおしまい(続く)
とんちゃんの動物園日記は、FBに綴っていたものがきっかけの続編です。