異世界転生 プロジェクト”ヘブンズドア”
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パール「いやああああああ!放してお母さま!」
まるで、殺されるかのような悲鳴をあげながら抵抗するパール。
パールの心の傷は根深かった。
王妃「我がまま言わないの!式典に出席しないと」
パール「もう嫌なの!人前に出たくないの!」
パールのヒステリーは続く。
周りの付き人達もどうしていいかわからずにいた。
本来ならばパールの着替えや周りの手伝いする者達だが、
下手に強引な手を使えば王家を傷つけたとなってしまう為
王妃が出ざるおえない状況になっていた。
王妃「あなた王家なのよ!わがまま言っていつまで引き籠ってるつもりなの!」
パール「知らない!そんなの知らない!あんな思いするのやだ!」
王妃「あなたがひきこもってるせいで死亡説まで出てるのよ!」
パール「なら死んでる事にしといて!もうゼウル王家三女パールは死んだのよ!」
ガブリと王妃の手に噛みつき母親の手から逃れまた部屋にこもってしまう。
これが一般家庭に起きた事なら、単なる家庭内の諍い程度ですむが
王家となると国家を左右する一大事になってしまうのだ。
王妃「コラ!パール!出てきなさい」
王妃がパールの部屋をドンドンとノックするが出てくる気配はない。
国王「もういい」
父親の国王が首をふり王妃をたしなめる。
王妃「あなたったら、また甘い事を。あの子に出てもらわないと困るのでしょ?」
国王「しかし、あの様子ではまともな式典はできまい」
国王「それを見てまたよくわからない噂が流れても困る」
そうなるとまた堂々巡り。
それではどうしようもない。
王妃「それは・・・でもどうするの?このままほっとくわけにもいかないでしょ」
国王「・・・・・」
その後家族と一部の側近で話し合われた。
何時間も何日も。
そしてその結果。
国王「致しかなない。わからせるしかないな」
国王「王家が国事を怠れば何が起きるのか、その身をもってパールにわからせる」
国王「おそらく国全体、国民全てを巻き込んでのプロジェクトになるだろう」
半年後、打ち合わせに打ち合わせを重ねついに始動する。
国王「プロジェクト”ヘブンズドア”だ」
同作者の作品
ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた
http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013
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