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異世界転生 2年前

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2年前


国は平和だった。


この国の国王たる私が王位を継いで

早20年の近くの時が過ぎた。


周りの国々と比べても裕福だし、国民にも笑顔があり、私も満足している。


だが、20年にして一つの懸案事項が生まれた。


我が愛娘のパール・ゼウルだ


パール「もう嫌だ!外なんて出たくない!人前なんか立ちたくない!」


そう言って引きこもってしまったパール。


ゼウル王家の三女。


姉が二人いる為世継ぎは問題ないと油断して、

少々甘やかして育てすぎてしまったのかもしれない。


ちょっとした事で大きなトラウマを抱え込んでしまったのだ。


とはいえ、王家の者として姉達はしっかりしてる為

パール一人ひきこもっても問題ない。


そう思っていた。

そうまたしても油断してしまった。


パールの心の傷が癒えればそのうち出てくるだろうと

そう楽観視してしまったのだ。


今にして思えばそれが一つ目の失敗だったのだろう。


1年が過ぎ、多くの式典に欠席したパール。


そんな時だった。


女騎士「・・・と、冒険者ギルドで新人同士の小さな小競り合いはありましたが、

王国騎士団が制圧。怪我人は出ていない模様です」


近衛兵の女騎士から近況報告を受けてる。


いつものように問題は起きず和平は保たれてるようだ。


と思っていると、女騎士のいつものすましたような顔にわずかな陰りがある事に気づく。


国王「どうした、女騎士、何かあるのか?」


女騎士「あ、いえ、何も・・」


国王「女騎士よ。お前とは付き合いも長い。何かあるのは我にはわかる。

  話してみよ」


女騎士「・・・・・」


女騎士はしぶしぶといった感じでその口を開く。


女騎士「実はその最近巷で奇妙な噂が流れておりまして・・」


国王「噂?」


女騎士「いえ、あの・・・最近パール様が姿を国民に見せないが為に、その・・」


やはり言いずらそうにしている。


何だ?パールが姿を見せないからなんだというのだ。


国王「何だ。申せ」


女騎士「その・・パール様の死亡説が流布されてるのです・・・」


国王「死亡説?」


女騎士「・・はい」


国王「ま、まぁ多少問題はあるが気にする事でもあるまい。

  いずれパールの傷も癒えるであろう。そうすれば式典にも出席する。

  そんな噂など意味をなさぬ」


女騎士「いえ、その・・」


国王「なんだ、まだ何かあるのか」


女騎士「その、死亡説というのはその・・・」


また言いずらそうにするが、覚悟を決めその言葉を口にする。


女騎士「処刑されたと」


国王「しょ、処刑!!?」


私は我が耳を疑った。


唐突に部下から発せられる根も葉もないとんでもない流布。


国王「処刑とはなんだ!どうしてそんな噂が!」


女騎士「その・・・パール様が1年前のもよおした事が原因かと・・」


国王「もよおした事?そんな事が何故処刑に・・ってまさか!


国王「お主、こう言いたいのか!」


国王「人前でもよおすような不埒者はいらぬと、処刑する、と!

  この私が命じだと!」


女騎士「・・・・・!」


女騎士は何も言い返さない。


とんでもない流言流布だった。


国王「そんなわけあるか!仮にも大事な娘だぞ!

  漏らしたくらいで処刑などするか!」


女騎士「わたしどももそんなのは嘘だと言ったのですが、噂は止まらず・・」


国王「何故だ!何故そんな噂が広がる!

  私がいつそんな事をするような暴君ごとき振る舞いをしたというか!

  国民にはそんな暴虐な王に見えたというのか?」


女騎士「その・・」


国王「何だ!その噂の根拠でも・・・って」


と言ってる最中に気付く。


国王「そういう事か・・・」


やられた。


ここに来てまさか20年前の事が尾を引く事になろうとは。


この国はかつて貧困にあえいでいた。


そんな国を統治するにあたり、確かに暴力的な事もやってきた。


致し方ない事とはいえ、ちゃんと実績は出ているし、

確かに国は平和に、豊になったのだ。


だが、20年前にやった事もまた事実。その記憶も国民にはあったのだろう。


国王「まいった・・・まさかあの時の事が」


女騎士「国民の噂は止まらず、一部不安になってる者や、

   噂を信じた者からは王に少なからず

   遺恨を持つ者も出始めてるようです」


国王「・・・・・」


パールは三女で我が娘の中ではおそらく一番かわいらしい容姿をしている。


その為パールのファンも多いと聞いた事があった。


その者達が憤ってるのだろう。


女騎士「いかがいたしましょう」


国王「そうだな・・・」


正直まずい。


王家とは国の代表で顔である。


その王家に真偽がどうあれ、こういう悪い噂が流れるのは非常にまずい。


隣国から抗議が出れば輸出品輸入品にも影響が出て経済に影響を与える。


最悪の場合、この国を攻められる口実にもされかねない。


王家とはその一挙手一投足が国の命運を握ることにも繋がる存在なのだ。


国王「まさか、パールのうんこで国の平和が脅かされるとは・・」


なんてめちゃくちゃな。


だが実際危機が迫ってる。


こういうのは早いうちに対処しなければならない。


女騎士「ここは王自らが説明しては・・」


国王「ダメだろうな。

  こういうのは自らがいくら説明しても一度流れた噂が消える事はない」


つまり対策としては一つしかない。


国王「・・・・パール本人に出てきてもらうしかないな」



同作者の作品


ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた

http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013 


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