異世界転生 真犯人
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そこに一人の男が立っていた。
黒い髪に黒い髭。
赤く派手目の服を着込んでおり威厳を持ってるたたずまいだが、
どこか優しそうな顔立ちをしており親近感がわく。
わたし「お父様!」
わたしが最も尊敬し、最も敬愛する男性。父親だ。
その後ろにはお母さんもお姉ちゃん達もいる。
わたし「よかった!皆解放されたんですね!」
と喜び歩み寄ろうとした時だった。
ふと見ると、お父さんもお母さんもお姉ちゃん達も
解放されて喜んでるというより、むしろ真逆で
節目がちに何か複雑そうな顔をしている。
わたし「お、お父様?お母様?」
女騎士「王!」
女騎士がなにか咎めるように声を出す。
国王「もうよいのだ」
お父さんは何か思いつめた、というより諦めの境地のような顔で首をふる。
わたし「どうかしたの?」
わたしは不安になり聞く。
まだ、何かよくない事が残ってるのだろうか。
とんでもない魔王が封印されていたとか。
それゆえに何かしないといけなかったとか。
いや、まったくわからないけど。
国王「パールよ」
国王「いったいこの国で何が起きたのか全て話そう」
わたし「話す?もしかして女騎士の裏切りですか?」
国王「裏切り?いや、そうではないのだ、パール」
わたし「?」
国王「パールよ。お前が戦った女騎士はこの国に忠誠をつくした我が配下だ」
わたし「うん、だから裏切ったのでしょ?」
国王「違う。今も変わらず我に忠誠をつくしておる」
わたし「どういう事です?」
国王「つまり、今回の宮殿の放火し我ら王家を襲った兵士達。
女騎士の裏切り。これら全ては我が命によりやらせた事だ」
わたし「???」
一瞬何を言われてるのかわからず完全に呆けてしまう。
どういう事?王家を襲わせた?国王が自分を、その家族を襲わせた?
完全に混乱する。
国王「最初から話そう。」
国王「始まりは2年前だったな」
わたし「2年前って、まさか・・・!」
国王「そうだ。お主が我慢しきれずにもよおした時の話だ」
忘れるはずもない。
わたしはこの時の事が原因で引き籠ったきっかけの事件の事だ。
同作者の作品
ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた
http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013
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