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異世界転生 式典

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時はさかのぼり2年前


ゼウル王国


そこは豊な国。


領地自体は決して広いわけではないが、豊富な作物資源があり、

周りの国との友好関係も良く平和な国である。


国民も忙しいながらも皆が平和に暮らし活気もある国。


そして今日はそんなゼウル王国の1年に1回開かれる式典の日だった。


そんな晴れ舞台の日の朝、まさしく式典の主人公たるゼウル王家三女。


今年9歳となり皆の前に姿を現す、パール。


今日はその姿のお披露目の日。


国中がその姿に注目している。


国民「おお!あれが噂のパール姫か」


国民「かわいい子じゃないか!将来はえらい美人になるぜ」


国民「わたしもあんな顔に生まれたかったわ」


気品さと可愛らしさを持つその少女に国民は騒ぎ出す。


お姿からパールには多くのファンがいた。


パールは皆に手をふり、愛想をふりまく。


しかし等のパールはその笑顔の下は現在そんな心情ではなかった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


王妃「パール、大丈夫?」


隣を歩くお母様、つまり王妃が国民に笑顔で手をふりながら周りに聞こえないように聞いてきた。


わたし「だ、大丈夫です、お母様」


そう答えるまた9歳のわたしは引きつった笑みを浮かべる。


化粧でごまかしているが顔は真っ青だ。


冷や汗ダラッタラだった。


わたし(やばいやばいやばいやばい!)


早急にとんでもない問題があがっていた。


わたし(うんこがしたい!)


そう、うんこがしたいのだ。


どうしようもなく。


しかしもう式典は始まっている。


皆の前に衆目をさらしてるのだ。


どんなに早くとも2時間は国を回り国民に笑顔を見せていなければならない。


わたしの後ろには何かあった時の為にわたしの側近も付いてきている。


普段はかなり天然の入った側近だがわたしの現状を把握してる為か空気を読み何も言ってこない。


わたしの前には第一王女、第二王女、つまりわたしのお姉様方が国民に同じように手を振っている。


さらに前列にはわたしがもっとも尊敬する国王であるお父様もいる。


国王は前を歩く近衛兵の女騎士に守られるように堂々と歩いておりまさしく

王様といった立ち振る舞いだ。


挿絵(By みてみん)


うんこなど漏らしてして王家の顔にドロを塗るような事はできない。


王妃「頑張りなさい。今日は隣国の王子も来てるのですよ」


わたし「は、はいお母様」


まだ見ぬ婚約者の存在を出され必死に我慢する事にする。


しかし、うんこを我慢する行為は大人でも難しい。


誰しも一生に一度はうんこを漏らす。


幼い子供に2時間もうんこを我慢できるわけがないのだ。


それでもわたしは頑張った


1時間半は耐えた。


耐えに耐えた。


本当に苦しい戦いだった。


だが、式典も佳境に入ろうとした時だった。


ついに隣国王子との対面の時。


自分は王族である。


となればこれも務めと思い

多少ブサメンでも我慢しようと思ってた。


結婚もまた王族にとって仕事の一つ。


国民のように他者に従属するような仕事をしなくていい代わりに

王族はその生き方全てが仕事である。


当然結婚もまた仕事の一つ。


恋愛がしたいとかそんなわがままが許される立場ではないのは

9歳ながらも父親から多くの帝王学を教わっている。


仮にデブで豚のように脂ぎったオジサンでも我慢はしただろうが

せめて多少見れるレベルだといいな、などと思っていたが。


その前に立った王子の姿は。


同作者の作品


ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた

https://seiga.nicovideo.jp/comic/37013

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もしくはhttps://twitter.com/akizakiyuu11


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