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異世界転生 最強VSうんこ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ズパン


すさまじいけたたましい音と共にわたしの足元がはじけ飛ぶ。


わたしは何が起きたかわからずズッコケる事しかできなかった。


わたし「な、なに!」


足元を見れば地面は剣先が当たったとは思えない抉れた穴ができていた。


わたし「なにしたの!魔術!」


神ちゃん『ち、違う!』


神ちゃんには何が起きたか見えていたみたいで、驚愕の声をあげる。


神ちゃん『い、今、刀が伸びた!』


わたし「刀が伸びた!」


女騎士「ほう。驚きましたな。今のが見えましたか、パール様」


今の一言がわたしが見極めた物だと勘違いした女騎士が

こちらに畏敬と警戒を込めて言う。


女騎士は天高く剣を振り上げると、ビョオオオンと風を切って

目測10メートル以上は伸び、そしてその切っ先を叩きつけるように振り下ろした。


神ちゃん『よ、よけろおおお!』


わたし「うわあああ!」


わたしは転がるようにその切っ先から逃げる。


カーテナの切っ先はまたも地面を抉り伸びきると今度は同じく風を切って縮まり、

元のサイズに戻った。


わたし「あわわわわわ!」


神ちゃん『もううんこするしかない!うんこするんだ!』


わたし「ひ、ひいい!」


女騎士は再び構えを取る。


女騎士「王国の宝剣カーテナ。

俗称正義の剣とも称される剣だ」


女騎士「我が正義に散るがよいうんこ姫!」


神ちゃん『はやくしろ!お前の家族、救えなくなるぞ!』


女騎士と神ちゃんが次々とわたしを焦らせる。


もう覚悟を決めるしかない。


わたし「もおおお!」


グリリリリッとお尻が響くと。


バシン


カーテナの風切り音が止まった。


カーテナの切っ先はわたしのおしりからひねり出された

茶色い物体により捕らえられていた。


王家の宝剣がうんこに汚された瞬間である。


周りの歓声も静寂に包まれた。


あまりの光景に国中の人間が唖然とされてしまった。


わたし「あぁぁぁぁ」


顔を手で覆いながらもうんこをひねり出し続ける。


わたし(ついにやってしまった!)


わたし(敵兵じゃなく国民の目の前で、自らの意思で、

うんこをひねり出してしまった!)


その事実に羞恥心から死にたくなる。


女騎士「話には聞いていたが、本当に排泄物を出すとは・・・」


女騎士「王族として恥を知るが良い」


わたし「やめてえぇ・・!」


女騎士からの何も間違ってない超絶死にたくなるような言葉。


国民もざわざわと騒ぎ出し始めた。


国民「あれ、うんこ?」


国民「マジ・・・?」


国民「嘘、ホントにうんこ出してるの?みんなの目の前で!」


国民「パール姫、おいたわしや」


わたし「ひいいい!」


こうなったら王族としての尊厳も何もあったもんではない。


わたし(本気でこの場で首切って死にたい!)


わたしの絶望とは裏腹に神ちゃんはやる気満々で


神ちゃん『さぁ、もっともっとひねり出すんだ!』


神ちゃん『ここまでやったら恥も外聞もなくやるしかないぞ!』


わたしの内臓から訴えかけてくる。


神ちゃん『全てはお前の手にこの国の命運の全てがかかってるんだ!』


わたし「ひひっ・・・!」


わたし「うひひひひひひっ!」


わたしの口から狂気じみた笑いがにじみ出る。


11歳にして、頭がおかしくなってしまったことを自覚する。


もう半場やけくそになり、腹に力を入れる。


わたし「んきいいいいいい!」


お尻から膨大な熱量を感じ、神ちゃんが放たれた。


女騎士「!?」


放たれたうんこは女騎士に一直線に向かうが、それを右に跳びかわした。


神ちゃん『気にせずどんどん行くぞ!』


わたしは持ってきた干し肉を口いっぱい放り込み、強引に喉を通し、再びリキむ。


わたし「んきゅうううううう!」


ドゥン、ドゥン、


わたしのお尻が鳴り響くたびにうんこバズーカが放たれる。


しかし女騎士の動きは俊敏でうんこを難なくかわしてくる。


あんな重そうな鎧を着てるのに、なんて俊敏なんだろうかと半場感心する。


神ちゃん『ならば、これならどうだ!バルカンうんこおお!』


神ちゃんは今度は無数のうんこを放つ技に切り替える。


ズガガガガとわたしのお尻を響かせながら放たれるうんこ。


これは簡単には避けられない


女騎士「なめるな!」


女騎士は剣をプロペラのように回転させ、攻撃をはじいてくる。


神ちゃん『くそ、王直属の近衛兵と言われるだけあってつええ』


実際にあんな方法でバルカン砲を防げる人間を初めて見た。


しかし弾け飛ばしたうんこに国民が多大な被害が起こってるようで


国民「ぎゃあああ、うんこついた!!」


国民「いやああ!汚い!」


国民「エンガチョ!エンガチョ!」


と戦々恐々していた。


しかし、当の本人であるわたしはそれどころではない。


その間も女騎士は攻撃してくるのだ。


神ちゃんはそれをひねり出したうんこで防御するのが精一杯。


神ちゃん『くそ!』


神ちゃんはわたしのお腹の中で毒づく。


実際自分の国の事ながら王国近衛兵というだけあって、戦闘力は高い。


おそらくこの国の最強戦士だろう。


神ちゃんも完全に攻めあぐねていた。


挿絵(By みてみん)


神ちゃん『パール!何かアイツの弱点か何か知らないか!』


わたし「じゃ、弱点!?」


神ちゃん『そうだ!なんでもいい!太陽に弱いとか、にんにくに弱いとか』


わたし「いや、そんなヴァンパイアじゃないんだから・・」


神ちゃん『お前の国の近衛騎士だろ。なんかないのか!?

    このままじゃ俺達死ぬぞ』


わたし「ん、ん~・・・・」


わたしは頭をひねって思考をめぐらす。


何かあっただろうか。近衛騎士なんだから国一番の強さを持っていて当然だ。


その近衛騎士に弱点なんかあるのだろうか。


わたしが考えてる間も攻撃はやまない。


そのうち防御も突破されそうなのか神ちゃんに焦りが見え始める。


神ちゃん『なんかないのか!ファンタジーの世界なんだから、

    魔法なりなんなりで炎に弱いとか電撃に弱いとか』


わたし「魔法?・・・あっ、そういえば」


神ちゃん『何だ!何か思いついたのか!』


わたし「女騎士が魔術使ってるの見たことない!

   もしかしたら魔術が使えないのかも」


神ちゃん『!』


魔術には素質と長年の修行が必要だ。


剣の腕が立つ人ほど魔術が使えないなんてのはざらにある。


剣士はたいてい今みたいに魔術が組み込まれた剣などを使って補ったりするのだ。


神ちゃん『確かにさっきから剣では攻撃してくるが魔法は使ってないな』


神ちゃん『これは使えるかもしれん!』


神ちゃんは何かの勝機が見えたのか、わたしに指示してきた。


神ちゃん『パール!あと干し肉はどれくらい残ってる!』


パール「今手に持ってるので最後だよ」


神ちゃん『十分だ!今から防御を解くと同時にオナラロケットを使う。

    腹に力込めろ』


パール「わ、わかった!」


わたしの了承を得ると、防御を解き、宣言通り放つ。


神ちゃん『オナラロケットオオオオオ』


その瞬間わたしは上空に飛び上がった。


女騎士「何!?」


突然上空に飛び上がった事に驚きを隠せない様子の女騎士。


それをしり目に、・・いや文字通り尻りから除く目に神ちゃんが言い放つ。


神ちゃん『よし!所詮相手は鞭だ!相手の攻撃範囲外から攻撃すればいいだけだ!』


だが、そんな神ちゃんの憶測を女騎士は軽くしのいできた。


女騎士「シルフィーヌマジック、フライングスキルナンバー3」


女騎士「エアウィング!」


呪文を唱えた瞬間、女騎士の体に風がまとわり、

まるで地面が爆発したかのように、飛び上がって来た。


そして一瞬にして私たちの目の前でその動きは静止。


神ちゃん『な!?』


完全に飛んでる。飛行魔術だ。


神ちゃん『使えるじゃねえか・・』

             

わたし「使えるね・・」


二人して絶望のつぶやき。



同作者の作品


ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた

http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013 


連絡用

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