異世界転生 うんこバズーカ
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俺『うんこしろ』
パール「・・・・」
俺の言葉にパールの動きが止まった。
パール「あの・・・方法は?」
俺『だからうんこするんだ』
パール「・・・何で?」
俺『お前自身わかってるはずだ』
俺『昨日敵兵に襲われた時、撃退したのはなんだ!お前のうんこだろ!』
パール「や、やっぱりそうなの!?」
パールはショックを受けながらも、本人ももしかしてそうなのかなと
なんとなくわかってた為覚悟はできている様子だった。
パール「どういう事!?わたしそんな魔法が使えたの!?」
俺『魔法かどうかは知らんが、これはれっきとした事実だ』
となんの物証もない事を断言する。
俺自身未だに半信半疑だ。
うんこで撃退とか、どんな酷いラノベ原作でも聞いたことがない。
だが、あの森での現状を考えるとそう考えるしかないのも事実。
証拠はないが状況証拠は整っている。
これはイチかバチかの賭けである。
俺『神である、俺を信じろ!』
パール「ホントに神かどうか怪しい人を信じろと!?」
俺『文句ばっかり言ってないでさっさとするんだ!』
パール「無理だよ!急にうんこしろなんて言われても!」
絶望に頭を抱えるパール。
敵兵「何をブツブツ言ってやがる!」
それを悠長に待つほど敵兵もノロマではない。
警戒しながらも近づいてきた。
まずい!
パールを見れば、まだ迷ってる様子だった。
もう迷ってる暇はないってのに!
俺『!』
その瞬間だった。
俺にまたもスキルが目覚めた。
俺は今うんこである。
うんことはどこで出来上がるのか。
小腸と大腸である。
そしてこの大腸にある直腸にある程度排泄物がたまると
便意が起こるのだ。
つまり便意とはうんこに操られているのだ。
そこからあるスキルを獲得。
”ウンコ便意”
今の俺に大腸に刺激を与える事など造作もない。
しかも先ほど、パールは大量の食糧を摂取している。
その食糧を媒介にうんこを製造する事ができる。
よし、やってやる!
ゴロゴロゴロ
とパールの腹が鳴る。
腹をすかせた音ではなく、その逆、腹から何かを放出しなければならない音。
パール「うぉぉぉぉ・・・」
たまらず”く”の字に体を折り曲げるパール。
敵兵「ん?どうした?」
パール「あ、あの・・・」
パール「ト、トイレ行かせてください・・」
敵兵「トイレ?催したのか?」
俺『ば、バカヤロウ!トイレ行ってどうするんだ!
ここで敵兵に向かってするんだよ!』
パール「えええええええええええええええ!?」
ゴロゴロゴロ
パール「うぉぉぉぉ・・・」
気が緩んだ隙に再び強烈な便意。
苦しそうにかがむ。
敵兵「ダメだ。トイレに行った隙に逃げるつもりだろ!」
敵兵「どうしてもというならここでしろ!」
パール「えええええええええええええええ!?」
ゴロゴロゴロ
パール「うぉぉぉぉ・・・」
俺『ほら、相手もああ言ってる事だし、遠慮する事はねえ!やっちまえ!』
パール「やだよぉ・・・」
もう涙目で許しを請うように懇願する。
パール「もう人前でうんこなんかしたくないよぉ」
敵兵「ならば我慢するんだな。ほら立て!」
敵兵は自分たちに言われたのかと思い、強引に引っ張ろうとする。
パール「ひぃ、揺らさないで!」
もう時間がない。
俺は”詭弁使い”だ。
その詭弁で強引にでもここでうんこしてもらう。
俺『パール!お前、さっきの言葉を忘れたのか!』
パール「え?」
俺『お前の父親ならば、どんな時でも立ち向かうんだろ!』
俺『だからお前は立ち向かったんだろ!』
パール「ううっ・・・」
俺『お前の父親はそりゃ立派だ。民を守るのに命まで賭けれるんだろうよ』
俺『そのお前がうんこくらい賭けないでどうする!』
パール「だって・・・」
俺『そのだっての先、言い当ててやろうか!命をかけるのはカッコイイ、
でもうんこはカッコ悪い、だから嫌なんだろ!』
パール「!」
俺『所詮その程度だ!民は大切だ財産だと言っておきながら、
その基準はカッコイイかカッコ悪いかだ』
俺『自分本位もいいところだ。所詮お前も父親もその程度の俗物でしかないんだよ!』
パール「・・・・・」
俺『違うと言うのならうんこしろ!羞恥心で本質を見失うな!』
俺『今殺されそうになってる熊男はお前を守ろうとした奴だぞ!
それをカッコイイかカッコ悪いかの尺度でお前は見捨てるのか!』
詭弁だ。
詭弁だがそれでもパールにも突き刺さった。
パール「うわああああああああっ!」
パールはついに泣き出した。
そしていっきにネグリジェをまくしあげ、ケツを敵兵に向け、
そしていっきにパンツをずり降ろした。
完全にあらわになるパールの生尻。
敵兵「な、なんだ!?」
敵兵の動揺をよそに俺は高らかに宣言する。
神『見せてやる。このうんこの威力、命名したぜ!』
神『うんこバズーカだあああ!』
パール「うきゃあああああああああっ!」
パールは俺のカッコイイ決め台詞も耳に入っておらず羞恥心で
猿みたいなわけのわからん悲鳴みたいな叫びをあげた。
そして放たれる。
膨大な熱量を持った俺を。
同作者の作品
ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた
http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013
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