異世界転生 神
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わたし「うほおおおおおおおおおおおっ!」
その突然何かがお尻に刺さったかのような衝撃で飛び起きる。
わたし「な、何!?何が起きたの!?」
お尻の辺りをさするも何もない。
周りを見回してもただの木々しかない。
コケた拍子に枝でも突き刺さったのかと思ったが、それらしい枝もない。
わたし「な、なにが・・・」
その時だった。
謎の声『汝よ』
わたし「!」
突然何者かの声が聞こえた。
わたし「な、何?」
再び混乱する。
周りを見回すも、それらしい存在はいない。
謎の声『我の声が聞こえるか』
どこから声が出てるのかと見回すが、よく聞いてみるとこれは
空気を震わせて聞こえる音ではない。
まさしく頭の中から聞こえてくる感じだ。
わたし「だ、誰!?」
謎の声『我はお前の頭の中から声をかけておる。探しても見つけられぬぞ』
わたし「だから誰ですか!?」
謎の声『え、えっと・・・』
何故か口ごもる。
謎の声『わ、我は神だ!』
わたし「神!」
謎の声『そうだ、神だ!驚いたか』
わたし「何の神ですか?」
謎の声『え、えっと・・』
再び口ごもる神
謎の声『い、胃腸の神だ』
わたし「い、胃腸!?」
わたし「そんな神いるんですか!?」
謎の声『い、いる。と思う・・』
わたし「何で自信なさげなんですか」
謎の声『と、とにかく我は神だ』
何故か神だという事にはしたいらしい。
かなり怪しい。
わたし「そ、そうですか」
曖昧に返事する。
とりあえず本人が望むよう神として定義づけしてあげよう。
わたし「で、あの、神様、わたしに何の御用でしょうか」
神『ふむ、よくぞ聞いてくれた』
神『お主は普段から素直で良い子にしているのでな、
お主に褒美をやろうと思う』
わたし「いやぁ、わたし、普段引きこもってて、
親に迷惑ばかりかけてて素直で良い子とはとても・・」
神『そうなの?いや、まぁそこら辺の事情は置いといて、
とにかく褒美をやろうと思ってる』
とにかく褒美をあげたいらしい。
わたし「はぁ」
思わず生返事で返す。
神『何か困った事はないか?』
わたし「いや、特には・・」
神『特にないの?何かあるでしょ。それくらいの年頃なら、
ほら、友達付き合いとか、家庭問題とか』
わたし「あ、そういや」
わたし「先日、わたしの国が滅びました」
神『超困ってるじゃん!!』
同作者の作品
ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた
http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013
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