異世界転生 スキル
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少女「いやああああ!」
俺「ま、待て!」
しかし声は少女には届かない。
どんどん動かなくなる体を地面にこすりつけながら、スライムのように動いていたが
それに少女が驚いたらしい。
少女は駆け足でこの場を去ろうとする。
俺(まずい!)
しかしどんなに体を動かそうと、動きはカメよりも遅い。
どんどん離される。
俺(まずい!まずい!まずい!まずい!)
ここで少女に見捨てられたら死は避けられない。
俺(どうにか!何か手はないか!)
必死に考える。
動けない体で、ただのうんこにどうすればこの窮地を脱せれるか。
ブラック会社をも出し抜こうとした頭がフル回転で回される。
うんこに頭などという概念があるのか疑問だがそれでも回される。
しかし、その瞬間、天啓が下りた。
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皆はご存じだろうか。
うんこにはこの世の物理現象すらも超越したある特殊能力がある事を。
人類というカテゴリーに降り立った以上、一度は経験あるはずだ。
全世界、どんなに抜け目のない人間でも、
うんこにまつわるこの謎現象に立ち会わない者はいない。
そう、その謎現象とは。
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少女「んぎゃああああああ」
少女は突然すっころんだ。
少女「きゃああああ!うんこ踏んだあああ!」
スキル”うんこ踏んじゃった”
そう、人類とは何故かうんこを踏むのだ。
うんこを避けようとしても避けようとした先にもうんこがあった経験がある者も
少なくないはずだ。
これは人類が抱えた”業”ともいえよう。
その業にちなんで転生者はあるスキルを覚えたのだ。
任意の対象の足元に転移するスキル。
”うんこ踏んじゃった”
同作者の作品
ニコニコマンガ 第二次世界大戦を中二病で解説してみた
http://seiga.nicovideo.jp/comic/37013
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