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ウォーターバスケットボール

(注意;タイトルのスポーツは実在しますがこの作品の中で描かれているスポーツは実際のルールと違い異人さん仕様となります。また、レクリエーションとして使われているので簡易的な物となっています)


ようやく夏休みだ。

そして今、私は海に来ています。

この学校専用の海。

見渡す限り、異人さんの女子高生たちの水着姿。

正直眼福です。


 私はハニーとその友達2人と一緒に来ています。

詳しくメンバーを言うと

私こと作道さくみち 進葵たまき

私のハニーこと雷田らいた 静姫しずき

その友達の雪原ゆきはら まい

も1人の友達の雨川あめかわ 千環ちわ

の4人です。


 ハニーも含めてこの3人は誰も美少女で私には目に余るぐらいです。

神々しいというか。

その中に私ごときの人間が混じることなぞとても恐れ多い。

同じ女としても本当に申し訳ないというか。


 それでもハニーは私を選んでくれたのだ。

その事を思うと非常に嬉しく思う。


 さて、惚気のろけはここまでとして本題に入りたい。

なぜ私たちは海に来たかというとそれは夏休みだからです!!

(理由にはなっていませんが)

とにかく一学期は勉強に明け暮れていた。

とにかく今の私には休みが必要なのだ。

今回の海もハニーが私を心配して無理矢理連れてきてくれたのだ。

とにかく今の私はリフレッシュが必要だ。


 それにしても異人さんは凄い。

おさらいしておくと異人さんとは人外の人たちのことだ。

つまりこの人たちは人間と比べて遙かにパワーが違う。

泳ぎ1つとっても人間のスピードとは段違いだ。

冗談ではなく一瞬でも見逃すと何処に行ったか分からないぐらいだ。

もちろん、ほとんどのことで私は参加することも出来ない。

だから私は専ら眺めることが仕事なのです。

(それでも結構楽しいです)


 しばらくすると見慣れたメンバーが私たちの方にやって来た。

そのメンバーは

クラスメートの火口ひぐち 暁空あきらさんと

水瀬みずせ 泉涼みすずさんです。

それともう1人、人形ひとかた すずさんもいる。

この3人はうちのクラスの中でも体力がずば抜けているメンバーだ。


 あきらちゃんは

「ずいぶんと楽しそうだな。

そうだ、あたいたちも混ぜてくれよ。

みんな一緒の方が楽しいじゃないか」

と言って私たちのグループに合流した。


あきらちゃんは

「せっかくだから3対3でウォーターバスケットボールをしようぜ。

簡易的な海の上に浮かべるバスケットゴールは海の家で借りれるから。

悪いけどたまちゃん(私)は見学しておいてくれ。

人外の対決には人間の体が持たないからね」

と言って話が進んだ。


 ちなみにウォーターバスケットボールとは水の上にゴールを浮かべそこをめがけてチーム同士でボールを入れる球技です。

簡単に言うとバスケットボールと水球をミックスした物で通常はプールで行います。

今回はレクリエーション用に簡易的なルールで行います。


 とにかく試合は始まりました。

ハニーたちのチームとあきらちゃんたちのチームの対決です。

さすがにあきらちゃんとすずちゃんのコンビは健在です。

2人のパスワークであっという間にボールが入りました。

私は詳しくないのでそれが難点になるのかは分かりませんがここからボールが1回入る度に1点と表記します。


 ハニーも負けてはいません。

ちわちゃんやまいちゃんとの仲の良さを使い良いトリオプレー、あっという間に点数を返しました。

そして水魔でもあるみすずちゃんは水の能力を使ってまた点を取り返す。


 試合はとても拮抗していました。

30分もするとお互いが何点取ったのか分からなくなるほど。

とにかく試合展開が速い。

それにしても驚いたのがあきらちゃんのダンクシュート。

足が付かないはずの場所でやっているはずがどうやってジャンプをしたのだろうか想像が出来ない。


 結果は100対121であきらちゃんたちのチームが勝利。

ちなみにこれは60分休みなしの対決。

お互い一分に1,2個はゴールを入れている計算。

さすが異人さん、それでいて誰1人息が上がっていない。

驚く限りだ。


 ちなみに私は何処でその試合を見ていたのかというと試合会場からかなり離れた浜辺で見ていたのだ。

もちろん、私はそんなに目は良くない。

何しろ眼鏡をかけているぐらいだから。

ではどうやって見ていたのかというとあきらちゃんと一緒に来ていたあかりちゃんだ。

あかりちゃんは光学生命体。

光学生命体とは立体映像に命が吹き込まれたような物。

そのあかりちゃんは海上でその試合を録画し、リアルタイムで私の目の前で映してくれたのだ。

しかも私に分かりやすいようにスロー再生までしてくれて。


 故に半分ぐらい見ていた頃にはみんなが帰ってきた。

そしてみんなでその試合の様子を見た。


 とにかく今日はとても楽しい1日だった。

異人さんたちの体力には目を見張るものがあったがそれも含めて私の大切な友達だ。

神族とか魔族とか妖怪とか人間とかそんなのは関係ない。

違いは些細なことだ。

私はこの友達たちを一生大事にしたいと思う。

 

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