↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
45/53

天使属

 最近、神族、魔族の世界を知ることが出来た。

そうすると三大種族の残りの1つ、天使属のことも知りたくなる。

天使属である担任のかぐちゃんに聞くのはハードルが高い。

やはり、同じ生徒でなくては。

そういえば、1年生に天使がいたような。

そうだ、その娘たちに聞けばいいんだ。

私はそう思い、1年生の寮に行ってみた。


 私が思い当たった人物は2人 、楽野(らくの) 天祢(あまね)さんと西極(さいごく) 優陽(ゆうひ)さんだ。

ちょっと変わった天使のコンビで2人とも同じ部屋に住んでいる。

私はいろんな人に尋ねながら彼女たちの部屋の前に着いた。


 さて、どうやって訪ねたらいいのだろうか。

ドアの前で考えあぐねてしまった。

だって、友達でもなければクラスメイトでもない。

確かに楽野(らくの)さんとは賢人会のメンバーで勉強を教え合ったりするけれどもプライベートでの接点はないのだ。

つまり、楽野(らくの)さん親しくもなければ仲が悪くもないそう言う関係だ。

そう考えてドアの前で立ち尽くしていると

「あら、作道(さくみち)(私)さんじゃない。

今日は賢人会はなかったはずだけど何の用かしら」

と楽野(らくの)さんの方から話しかけてきた。

もちろん、西極(さいごく)さんも一緒だ。

私は思いきって

「今、いろんな種族のことを調べているの。

天使属のことも知りたいと思って訪ねてみたの」

と言ってみた。

楽野(らくの)さんは

「あら、いい度胸じゃない。

私から直々に天使のなんたるかを教えてやるわ。

中に入りなさい」

と仁王立ちして上から目線で部屋に入れてくれた。


 私が部屋に入ると西極(さいごく)さんから話を切り出してくれた。

「それにしても(楽野)あまねったらずいぶん偉くなったのね。

天使の力も持たない名ばかり天使のくせに。

いいわ、私から天使の話をするわ」

楽野(らくの)さんは

「私だって天使の端くれ。

天使の話ぐらい出来るわよ」

と反論した。

西極(さいごく)さんは

「私からすればあまねだって素人も同然。

いいから黙って聞きなさい。

作道(さくみち)(私)さんの隣で正座して」

そう言うと楽野(らくの)さんはその指示に従った。

なんかいい感じに調教されているみたいだ。

それにしても西極(さいごく)さんは穏やかな顔をして結構な毒舌だ。


 そして、西極(さいごく)さんは本題を話し始めた。

「私たち天使はあなたたちとは違う次元で生活しているの。

それは穏やかな世界でね。

私たち天使は争いを好まない。

しかし、どうしても私たちは他の種族より立場が上と感じている人たちが多い。

他の種族の人たちからは上から目線だってね。

実際、知識も能力も他の種族より上だと認識しているわ。

これは本能レベルだからどうしようもないの。

自覚している今でもね。

特に天音は能力も無いくせにひどいから注意しているんだけど」

いや、私からしてみるとどっちもどっちなんだけど。

西極(さいごく)さんは続けて

「この世界に来てまず最初に驚いたのはこの世界があまりにも暗いこと。

私は神族の世界に遊びに行ったことがあるんだけどそこよりも暗い。

魔族の世界はもっと暗いのだと聞くと想像も付かないぐらい。

暗反応に順応するだけで一週間もかかったわ。

全然、目が見えなかったから。

でも大丈夫、私たちは目が見えなくても他の感覚、例えば聴覚などが優れているから生活には支障が無かったけど。

つまり、何が言いたいのかというと私たちの世界はあなたが考えられないほど光に満ちている世界。

恐らく普通の人間は目が一瞬でつぶれてしまうほど。

今はあなたがいるから明かりは付けていないけどあなたがいなくなればあなたが耐えられない光量でこの部屋は満ちることになるの。

後は言語の違いかしら。

神族の世界の言葉、魔族の世界の言葉が有るように天使属の世界の言葉があるの。

私たちの言語は結構難解で人間には理解できないと自負している。

あまねだって天使属の言葉は自分が生まれた地域の言葉しか理解できない。

私は10の天使属の言葉をしゃべれるわ。

これは自慢だけど」


 私はまだ入門編なんだろうけどいろいろと驚くことばかりだと思わされた。

しかし、自慢げに話されたことにはちょっとムカつく。

私は思いきって反論した。

「私は一応担任のかぐちゃんから天使属、神族、魔族の世界の言葉、私たちの世界の言葉を含めて100の言語を習得するように言われている。

それらの言語は半年で習得したわ。

一年経った今では

天使属で100、神族で150、魔族で100、私たちの世界の言語150を習得したわ。

天使属の言葉が難しいと言っていたけど、1番単純で一番簡単だったわ」

少し大人げなかったが彼女たちは目をパチクリし非常に驚いてくれた。

そして、楽野(らくの)さんには最低100の言語を覚えなければならないことを告げるとかなり嫌そうな顔をした。

まぁ、この学校にいる7年間で習得すればいいのだけど。


 ちなみに楽野(らくの)さんは1年生では1番の成績らしい。

でなければ賢人会に入れない。

まぁ、例外はいるけれど。


 最後に私は楽野(らくの)さんと西極(さいごく)さんの中を聞いてみた。

西極(さいごく)さんは

「実は私、楽野(らくの)さんに求婚しているの。

なかなか彼女が首を縦に振らないけど。

どうも女の子同士の結婚に抵抗があるみたい。

私は能力の無い彼女を生涯支えたいと思っているの。

だから結婚を前提につきあいたいの。

彼女のお世話は今でも全部しているしね。

いい意味でダメ天使にもとい女の子だけど良い旦那になると思っているの。

この学校では女の子同士のカップルなんて珍しくないしね。

あなた(主人公)も含めてね」

そう言われるとなんだか照れくさい。

しかも楽野(らくの)さんもまんざらでも無くそう。

多分、2人が正式なカップルになるのは時間の問題だ。

私は暖かく2人を見守ろうと思う。





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
cont_access.php?citi_cont_id=654122785&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。