幼女
今日も放課後、担任のかぐちゃんに人に会うように言われた。
最近、この流れが多いような気がする。
机の娘や天使やアンデッドの娘、いろんな人に会ってきた。
今日は一体どんな娘が来るのだろうか。
多少ワクワクしてもいる。
しばらくすると見た目小学生ぐらいの女の子が教室に入って来た。
しかもかなりのロリ美少女だ。
その美少女は
「そなたか、わらわに会いたいという人間は」
と私に問いかけた。
しかし、それにしても古めかしいしゃべり方だ。
そのしゃべり方と見た目のギャップにかなり萌えてくる。
私が一通り挨拶をするとそのロリ美少女は語り出した。
「わらわは野山 土筆、今年の新入生じゃ。
だからそなたは先輩と言うことになる。
それにしてもこの学校で人間に会うとは思わなんだ。
わらわはこの学校に入るまでとある神社に住み着いておった。
だから比較的人間とは仲良うやっていた。
人間に対してアレルギーとかはない。
これから長いつきあいになると思うけどよろしゅう頼みます」
それにしても古めかしいしゃべり方だなぁと私は感心していた。
ロリ美少女は続けて
「そうそう、わらわの出自を知りたいとのこと。
わらわはこの頭にあるでかい耳から想像できると思うのじゃが、獣人じゃ。」
そう言うと自分の耳をさすって見せてくれた。
そして続けて
「わらわは獣人の中でもいわゆる妖狐、つまりキツネの獣人じゃ。
そういえば、春休みにそなたは母上に会っておるのじゃな。
わらわはそのキツネの娘ということになるのじゃ」
そういえばあのキツネの人が娘が入学すると言っていた。
「母上は妖力が低く人間に化けるのが苦手じゃった。
しかし、わらわは妖狐の中でも高い能力を偶然手に入れたのじゃ。
人間に化けることなぞ造作もないのじゃ。
それは母も認めていること。
わらわの誇りでもある」
少しこの娘は自信過剰な気もしてきた。
しかし、ここから少し事情が違った。
「わらわは子供の頃から妖力が高く、村の人間からも一目置かれていた。
しかしわらわには母上が言う常識がないらしい。
わらわがよかれと思ってしたことの尻ぬぐいを影で母上がしてきたと最近知った。
そして最近母上から
私はこの頃忙しくなってきた。
常日頃あなたの面倒を見たいと思っているのだがそれは許さなくなってきた。
だからあなたは常識を勉強しなさい。
そして異人さんたちが集まるこの学校に入学しなさいと言われたのじゃ。
わらわは一生懸命勉強した。
学校にも通ったことがなかったから勉強は大変じゃった。
本当に死ぬ思いで勉強したのじゃ。
そしてこの学校に入学した。
わらわは住み着いておる神社以外は外を出たことがない。
この学校に来ること自体わらわにとって新鮮じゃった。
今も毎日が新鮮で楽しんでおる」
私はこの娘の話を聞いてものすごい箱入り娘であることを知った。
そしてこの娘は狭い世界しか知らないことも。
この娘は私以上にこの世界を知らない。
私はかわいそうだと思った。
だから私の知っていることを全部教えたいとも
とりあえず私は今までの短い半生をこの娘に話すことにした。
私が平凡な家庭に生まれたこと。
小、中と異人さんとは無縁の生活をしてきたこと。
マイハニーとの出会い。
そしてこの学校で私がこの学校で体験してきたこと。
できる限り話した。
その話を彼女は目を輝かせて聞いてくれた。
彼女は
「そなたはそんな楽しい体験をたくさんしてきたのじゃな。
残念ながらわらわにはそのような楽しい体験をしてきた思い出はない。
でもそなたの話を聞いてそのような楽しい体験がいっぱい待ち受けていることを知った。
正直この学校に入ってから不安しかなかったが今は希望でいっぱいじゃ。
それと良かったらでいいがわらわの友達第一号になってはくれぬか。
そなたといると楽しいことがいっぱい待ち受けているように見える」
もちろん私は了承した。
それと同時に私は
「あなたの初めての友達になれて嬉しいわ。
でもね、まずは同じクラスの中で友達を作りなさい。
きっとあなたと友達になりたい人は沢山いるわ。
そうすることでこの学園生活をもっと楽しい物にしなさい」
と忠告した。
話が盛り上がっているとマイハニーが迎に来てくれた。
ハニーの名前は雷田 静姫、雷神だ。
私が一番好きなロリ美少女だ。
そしてしばらくすると天使の楽野 天祢がお付きの者をつれてやって来た。
楽野 天祢は無能力の天使、つまり姿だけが天使だ。
天使としての能力は持っていない。
かなり辛辣なことを書いたが彼女もまた私好みのロリ美少女だ。
お付きの者はかなりの病んデレだが。
校内のロリ美少女が一気に3人も集まるなんて私にとって眼福物だ。
もちろん、本命は決まっているのだが私にとっては今はまさに天国。
そう思っているとハニーが
「なに、デレデレしてるのよ。
私というものがありながら」
と激しく嫉妬されてしまった。
寮に帰ったらひたすら謝らなければと私は必死に思った。




