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追及

 私は今、魔族のみすずちゃんと神族のハニーの前で正座を追及を受けてます。

なぜこのような事態になったのかというと・・・。


 夏休みに入る前にみすずちゃんと同室のあきらちゃんに相談を受けたのでですが(相談を参照)、その日以来あきらちゃんは私の部屋に入り浸っています。

あきらちゃんは神族ですが神力は低く私は能力のない普通の人間、能力の無いもの同士親近感が沸いたみたいであきらちゃんに懐かれてしまったみたいです。

私は私でハニーのいた神族のいた世界、神界に興味があったのであれこれと聞きまくっていた。

それに私はあきらちゃんの学力が心配でした。

あきらちゃんの学力はクラスでも落ちこぼれていて私は基礎の基礎からあきらちゃんの勉強を見ていました。


 どうやら、みすずちゃんとハニーは私とあきらちゃんの仲を誤解しているみたいです。

しばらく気まずい沈黙が続いていました。

沈黙を打ち破ったのはみすずちゃんでした。

「ルームメイトのあきらちゃんには後から聞くとして泥棒猫さんに何か言い訳はありますか?」

やっぱり、誤解していると私は思った。

なんとか誤解を解こうと焦ってハニーの方を見るとなにやら両手の間に1本の高圧電流を走らせていました。

雷属性を持ち高位の神族であるハニーは黙ってじっと両手の間に走らせている一本の高圧電流を眺めているのです。

その姿にぞっとしているとみすずちゃんが

「私たち高位の魔族と高位の神族をただの人間が裏切るとは良い度胸です。何の能力も持たない人間が命を持って償う準備はできていますか?」

そう言うと水属性の魔族であるみすずちゃんが手に宿している高速回転している水の玉がだんだんと大きくなっていきました。

2人とも私だけじゃなくこの世界を滅ぼすようないきおいです。


 もう私は涙目です。

私は命乞いをするように必死であきらちゃんとの仲は何もないという事を説明しました。

何よりも私はあきらちゃんに対して下心、浮気心を持ったことは一度もありません。

だいたいタイプでもありません。

そして私はハニーを愛しています。

そのことを必死に何度も噛み砕いて丁寧に話しました。


 話し合いは一時間を過ぎた頃、やっと2人とも私の話に納得できたようで1本の高圧電流や水の玉が消えていました。

みすずちゃんはいつものおしとやかな姿に戻りハニーもいつものような姿に戻っていました。

みすずちゃんは

「ごめんなさいね、どうやら私の誤解だったみたいね。それに怖い思いをさせて本当にごめんなさい。あきらちゃんのことになると見境なくなるのよ。」

と言っていた。

ハニーはハニーで

「私ははじめからダーリンを信じていました。でも万が一のことを考えると不安で不安でいてもたってもいられなかったの。」

と釈明をしていた。


 私ははじめからハニーを裏切る気はない。

そして、友達の彼女を取るつもりなんて毛頭ない。


そんな女子校の女の子同士の普通?の日常の一コマでした。



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