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臨海学校

 今日は担任のかぐちゃんに連れられ、臨海学校です。

委員長(液状生命体)は種族の特性のため、海に近づくことが出来ないので欠席です。

そして水魔のみすずちゃんはプール開きでの一件を繰り返さないように事件が起きてから一ヶ月以上担任のかぐちゃんに鍛えられたそうです。

(実際にみすずちゃんが自分を見失うのはプールやダムなどの人工物でのこと。海や川などの自然のものでは自分を見失ったことはないそうです。担任のかぐちゃんは万が一のためにみすずちゃんに感情のコントロールを覚えさせていたそうです。(物理的に))


 それにしても美少女たちの水着姿は眼福ものです。

しかも今回はスク水姿じゃなく普通の水着姿。

この中にハニーがいないのが残念なくらいです。

(一応私は女だよ。)


 臨海学校はかぐちゃんの挨拶から始まった。

「てめーらがこの海や浜辺で何をしようが関知はしない。但し、このエリアにはシールドが張ってある。シールドを壊したり、シールドの外に出ることは固く禁じる。その代わり、シールドの中では何をやっても構わない。日頃のストレスを発散しろ。それに安心しろ。矛盾しているが、てめーらの力じゃシールドは壊れねーから、安心して全力の力を出せ。あ、人間の娘は安全な場所に避難して楽しんでくれ。」

なんか言ってることが無茶苦茶だ。


 私はとりあえず、人形族3人と水魔のみすずちゃんと炎神のあきらちゃん、そして光学生命体のあかりちゃんのいるところに行った。

そこでは6人が集まってビーチバレーをすることになっていた。

しかし、あかりちゃんはボールに触ることが出来ないので私と一緒に見学ということになった。


 ビーチバレーは始めは3対2と言う変則的な形で始まった。

人形族の3人と神族と魔族のペアの対決だ。

やはり、人形族と神魔では能力のスペックが違うようで最初の試合では圧倒的な大差で神魔が勝った。

私はそんなに能力が違うのならば能力を使わずに体力だけで勝負すれば良いじゃんと提案をした。

後にこの提案がとんでもない事態を招くとは私はつゆほども思っていなかった。

だいたい、私は体力測定のことを忘れていたのだ。

あのときは誰も能力など使っていない。

そのことをすっかり忘れていたのだ。


 最初は普通のビーチバレーだったはず。

そのうち1人脱落し、2人脱落し、とうとう最終的には人形族?のすずちゃんと炎神のあきらちゃんの2人となった。

この2人はクラスでも一、二を争う体力の持ち主だ。すずちゃんの素性ははっきり言って謎だが(本人もよく分かっていない。)、炎神であるあきらちゃんはパートナーであるみすずちゃんに能力は劣るのでせめて体力は勝ちたいという気持ちで今の体力につながったそうです。

(もちろん、2人ともかなり人間離れした体力です。)


 すずちゃんとあきらちゃんの対決はあまりにもすごすぎました。

まず、人間の目では見ることの出来ないボールの速さ。(ビーチバレーに使っているボールは異人さんたち仕様になっていて壊れにくいそうです)

幸い、あかりちゃんがスロー映像を映してくれて、さらに解説までしてくれたので何とか理解することが出来ました。

私は最初は楽しんで見ていたのだけどだんだんと怖くなってきました。

でも、一番驚いたのはほかのみんなが普通の顔をして見ていることです。

さも普通のように

「あきらちゃんは今日は調子が悪いのかな。」

「すずちゃんはいつにも増して調子が良いね。」

私には凄すぎて普段との違いが分かりません。

試合はかろうじてあきらちゃんが勝ちましたが、絶対に私が知っているビーバレーの試合ではなかったと思います。

とにかく異人さんたちと私たちとの違いをまざまざと見せつけられた気分です。


 その日の夜は近くの民宿に泊まり、人形族の3人と神魔の2人そして私の6人は同じ部屋に泊まり(あかりちゃんは暗くなる前に電脳世界に帰りました。)、トランプなどのカードゲームで盛り上がった。

どうも、私以外の5人はカードゲームに疎いみたいで一から教えることになった。

それでもだいぶ盛り上がり、それに飽きた頃、恋バナで盛り上がった。

人形族のことねちゃんときららちゃんは何とか恋愛に対し理解しようと真剣に聞いていた。(人形族には恋愛の概念が無い)

今日はとても楽しい一日でした。


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