パジャマパーティ
今日はみすずちゃん(水神)の部屋にお泊まりに来ています。
と言うのも制御室での一件(あの日を参照)以来ハニーとみすずちゃんが仲良くなりお互いのカップル同士パジャマパーティをしようという話で盛り上がってしまったそうで私たちはここに居ます。
でもこう見ると美少女がいっぱい。
青髪ロングの清楚な美少女、水瀬 泉涼ちゃん、高位の水魔
赤髪ベリーショートのスポーツ系美少女、火口 暁空ちゃん、低位の炎神
黄髪フワフワ系ロリ美少女、ハニーこと雷田 静姫ちゃん、高位の雷神
そして、三つ編み眼鏡系美少女こと私、てへぺろ(・ω<)、普通の人間
ちなみに神族、魔族の人たちは属性によって髪の色が変わり能力が高位になるにつれ色が鮮やかになります。
みすずちゃんとハニーはそれも鮮やかな髪をして見ててうっとりするぐらいの色です。
それに比べてあきらちゃんの髪の色は少しくすんだ色になります。
ちなみに私の髪の色は普通の色です。
やっぱりどこの世界でも女の子4人が集まれば恋バナになるのは自然な流れのようでまずは私とハニーの話(女子寮を参照)をすることになった。
でも、こう伝えている立場からいうと嘘くさいかもしれないが、やっぱりハニーとのなれそめを人前で話すのは恥ずかしい。
顔を赤らめながら話す私に対してあきらちゃんは冷やかしたりしていた。
続いて、話の流れからみすずちゃんとあきらちゃんのなれそめを聞くことになった。
最初にみすずちゃんがこう切り出した。
「出会いは中二に成り立ての頃、そうね4月だったかしら。友達と下校してたときだったわ。突然、後ろから声をかけられたの。それが初めての出会いで告白だったわ。」
あきらちゃんは
「あたいは中一の頃から登下校時にみすずをよく見ていたからね。綺麗なお姉ちゃんだなって。まさか、同い年とは思わなかったね。」
と応じるとみすずちゃんは
「でも、あの頃のあきらちゃんは全然見た目が違っててね。」
こう言うとそういう話は止めろよと言いたげにあきらちゃんはみすずちゃんを睨んだ。
でも、みすずちゃんは気にすることもなく話を続けた。
「なんか、女装している男の子みたいだったの。全然セーラー服が似合ってなくてね。」
意外な話である。
今のあきらちゃん私がひいき目に見ても美少女のたぐいだと思う。
そう思っているとあきらちゃんはこう告白し始めた。
「あたいはその頃は体に不満でね。う〜ん、なんていうか、体が女性になっていくことに恐怖を感じていたのさ。う〜ん、そのときのあたいは心は男性、体は女性ってやつさ。」
みすずちゃんが
「あきらちゃんはこのときの一人称がオレだったしね。」
と相づちを打つとあきらちゃんが話を続けて
「でもその時のあたいをみすずが全て理解をして受け入れてくれたのさ。その受け入れたみすずを見て女である自分をようやく受け入れ始めたのさ。」
みすずちゃんが
「あきらちゃんが急に女らしくなったときはびっくりしたわ。それに私は胸が大きい方だと自負しているのだけどあきらちゃんが急に私より胸が大きくなったときはびっくりしたわ。」
あきらちゃんは
「あれは胸をつぶしてたからだよ。心が男であるあたいは胸が大きいことにものすごいコンプレックスを持っていたからね。でもそれをみすずが全て融かしてくれたのさ。」
胸のない私たちには何ともうらやましい話である。
あきらちゃんは続けてこうもいった。
「今のあたいは女装を楽しんでいる男子の気分さ。心は変えようのないことだから。今は女であることを存分に楽しんでいるさ。まあ、着替えや風呂の時はまだ慣れないけどね。」
そういえば、着替えの時あきらちゃんは教室の隅でこそこそしているなと指摘したら、あきらちゃんは
「それはほかの女の下着姿とかを見るとみすずが嫉妬するから」と弁解をしていた。
そんなこんなの話で盛り上がり、結構な夜中まで起きていたと思う。クラスメイトの意外な一面を知れた夜でした。




