合格通知
私は愕然としていた。
なぜなら、受かるはずのない学校に受かってしまったのだから。
軽い気持ちで記念受験のつもりで受けた高校がまさか受かるなんて。
しかも人類初の合格だなんて。
ここでこの世界のことをを少々説明したいと思う。。
この物語は異世界が統合された近未来。
あらゆる種族のもの(人外)が普通に生活をしている世界。
しかし、異世界との統合がされて間もないので数々の諍いも起きていた。
そのため、我が国は教育的、軍事的にも平和を保つべき新たな学校、つまり高校と大学を合併させた世界最高峰の学校を設立した。
軍事的な目的でも設立されたため、授業にも軍事訓練を入れそして、あらゆる教科の最先端を教える学校だ。
人外たちのレベルがあまりに高いため、今まで人類は受かってこなかったが創立3年目でようやく合格者を出したのだ。ちなみにこの学校は7年制である。
話を戻します。
こう説明している間も私は愕然とし、顔色はどんどん青ざめてきた。
もう説明なんかどうでも良いという感じだ。
「なぜ、受かったんだろう?学力も体力も全然足りないはずなのに」
私は心の中でこう自問自答していた。
しかも辞退することもままならない状況だ。
なぜなら、マスコミが家に殺到し報道が過熱しているからだ。
ここで入学を辞退しようものならまさに炎上状態になりかねない。
彼女は仕方なく入学を決意した。
まあ、入学すれば将来が約束されたものだから損はない。
それに人間以外の種族と沢山会える。
人間種族以外の知り合いがいないわけではないが今以上に世界が広がるのは悪い気はしない。
ただ、ハイレベルの授業や軍事訓練に耐えられるか不安だ。
ここに通う学生は人間では考えられない力を持つと聞く。
実際知り合いにすごい力を持つ人がいる。
そこで合格通知をもう一回見てみた。
そこには、「ただし、軍事訓練免除」と赤い文字で書かれていたので半分安堵したが、じゃあ何で受かったんだろうという疑問が頭をもたげてきた。
でもすぐに頭を振り払い、明るい未来が待っていると信じ報道過熱が過ぎるのを入学式までじっと待っていた。