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話の食い違い

「は?婚姻なんてしないし」

思わず、エミリーらしからぬ言葉遣いになってしまった。



「え、婚約者候補が今日限りということは、婚約するということだろう?」


「いーえっ!そうではなく、私がカナン様の婚約者候補を辞めるのですーっ カナン様は、他にも大勢の婚約者候補がおありでしょうから、その中から選び放題でしょ!」


このスーパーポジティブシンキングのカナン様に、私の言葉は届いただろうか。



興奮気味だったカナン様が、しょんぼりとしていく。 ちゃんと言葉は届いたようだ。



「辞めるもなにも、エミリーは私の婚約者候補ではないよ」




今度は、私が言葉を理解する番だ。

「え、だって父上も婚約者候補を辞退したいと申し上げたら、それを直接カナン様に話してきなさいと」

「あのタヌキおやじめ」

カナン様が坊やなら、お父様はタヌキおやじですか。

この二人、実は仲がよいのだろうか。


「サレニー候からどのように言われてきたかは分からないけど、エミリーは私の婚約者候補ではないよ」

さっきと同じ事を、ゆっくりと話す。

「私が、エミリーの婚約者候補なんだ。 おまけに、私に婚約者候補の女性が大勢いるようだと勘違いしているようだが、そんな人は未だかつて、一人もいないよ」


私はカナン様の婚約者候補ではなくて、カナン様が、私の婚約者候補?


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