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奴等のシーズン
「いっくし…。んんー…。」
「ほれ、ティッシュ。」
「あんがどお恭ちゃん。っくし…。」
「礼を言うくらいなら恭ちゃん止めろ。もうそんなシーズンか…。」
「っくし…。あー、もう鼻が取り外し可能ならいいのに!」
「ロボットか何かか。」
「ってかぞもぞもはさー、っしょい!え大量の子種を撒き散らす奴がいるかっでーの!ふぇ……え…ん、んー。万年発じっくしょい!あー、発情期かっつーの!誰か一人を決めてファイト一発しろよ!人様の迷惑なんだっ!!」
「龍、鼻水出てきてるから大人しく鼻かんどけ。」
「この状況でかんでっくしゅん、られるか!!」
「話が聞き取りづらいんだよバカ龍!というかお前、奴等は風で運ばれて受粉するから無理だろそれは。」
「じゃあ俺が一本残らず駆逐してくる。人類はまだ負けた訳じゃない!」
「いや、そしたら色々困るだろ。二酸化炭素どーするんだよ。もうその点に関しては人類の負けで良いだろ。二酸化炭素増え続けたら死ぬぞ?」
「そんなこと考えてちゃダメだよ!っくしょい!」
「もう静かにしとけ。」
「…ういっす。」