近いもの
この前に雪の日の話を投稿していましたが、すみません、彼らの居る時間軸はまだ夏手前です。
ちょくちょくミスってますね、本当にすみません。
また投稿済みのイベント系小説は一箇所にまとめておきます。
「恭ちゃーん、もうすぐ文化祭だね!!」
「いや、まだまだ先だろ。」
「だってもう二ヶ月前だよ?!そろそろ店決めたりしだす時期!!」
至極楽しそうに恭の机を叩く龍を見て恭は溜息をひとつ。
「叩くな止めろ。ゲームの画面が揺れる。」
「ゲーム止めてたまには俺の話も聞いて?!」
「あーはいはい。で、文化祭か?まだ先なのに。」
これは煩そうだと判断した恭は一旦ゲームをセーブ。
「そーだよっ!今年は何すんのかな~!模擬店は飲食系やりたい!!」
「また面倒くさそうなのを希望するんだな。」
「いや、だって高校生だよ?!飲食店だよ?!やりたくない?!」
「悪いがお前の基準が全くわからねぇ。」
「何でだ?!」
心底不思議そうな龍を見て恭はあらぬ方向を見る。
「あ…。」
「何?どうしたのさ恭ちゃん?」
突然声を上げた恭の目線の先にはカレンダー。
「龍、お前この前のテストで赤点はいくつだ?」
「え?……いやー、何のことだかチョットワカラナイデス…」
「英語、数学、日本史の三つか。」
「何で把握してんの?!」
「さて問題です。期末テストまで後何日でしょうか?」
「………チョットナニイッテンノカワカラナイヨ…」
「正解は二週間です。龍、お前今回は俺に泣きついてくるなよ?だって二ヶ月先の文化祭で頭がいっぱいだもんなぁ?」
「本当にすいませんでした。頼むので勉強教えてくださいお願いします。」