生徒指導2
「恭ちゃん…もう俺お嫁に行けない…。」
「は?嫁?元々無理だろ…ってかうわーウーケーるー。」
「棒読み止めてっ!龍のライフはもう0よ?!」
「世の中静かになって良い。」
「殺さないで?!っつーかもう本当やだ…。」
「どんまい。」
「ちょっ?!恭ちゃん肩叩きながら何写真撮ってんの?!」
「はい送信ー。」
「誰に送ったーっ?!」
服装チェック後、半ベソで教室に帰って来た龍。
その様子を見て笑いながらスマホを片手に写真を撮る恭。
いつもの光景と逆転している二人の様子に何人かの女子が悲鳴を上げていたことは割愛させていただこう。
「はぁ…マジでありえないんだけど…。」
「はいはい………ふっ。」
「笑わないでよ恭ちゃん!」
しかし、恭が笑うのも無理はない。
今朝、龍が没収された物はピアス×5、イアカフ×2、ヘアバンドとズボンに付けていたチェーンのアクセサリーにベルト。
トレードマークとも言える外はねの髪型も今は大人しく真ん中分けにされて、ご丁寧にも両サイドを黒のアメピンで止められている。
龍のせめてもの抵抗は、恐らくバッテン止めになっている点くらいであろう。
要するに、最早別人レベルで龍は制服を着直させられていた。
「ネクタイも超締まる!ボタンも上まで!挙句ベルトは超ダサいの渡されたし!!もう泣きそう!ってか泣く!」
「一人でな。」
「流石に俺でも凹むよ恭ちゃん!!」
「あ、返信来た。」
「そしてここでまたスルー…。ってか誰に送ったよ!」
「ん。」
恭がずいっと突き出したスマホには今しがた届いたメールの画面。
from:姉ちゃん
件名:re:re:今日の龍
『え、何それ超ウケるわー(笑)翔にも送っといたけど皆爆笑よー(笑)あ、ってか今日の夕食何がいい?』
「咲さんか!ってか何広めてんの?!」
「つい。あ、翔さんから返信来た。」
「のぉぉぉぉぉぉぉっ!」




