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龍と恭  作者: 萩悠
日常編
70/83

生徒指導

お久しぶりです、萩悠です。

センターようやく終わりました…。色んな意味でorz

ぼちぼち更新速度を上げていこうと思いますので、お付き合いよろしくお願い致します。

篠原しのはら待て!そのウォークマンを渡しなさい。」


「ゲッ…よりによって今日かよ…。」


藍染あいぞめスカートの丈を戻せ。」


「これくらいいーじゃんかー!」


「駄目だ、戻せ。」


毎月の恒例行事。今日は生徒指導担当による服装チェックである。

門を通る際にチェックを受けて、問題がなければそのまま教室へ、何かあれば指導を受けるものである。

生徒指導担当は二人。


「あっ、お前携帯の電源は切っとけよー」


「おっけーみっちゃん!」


「俺一応先生!」


「知ってるってみっちゃん!」


「オイ!」


一人は生徒に大人気…というか若干ナメられている三浦良平みうらりょうへい

一応三十路目前なのだが、そう見えないと女子人気も高い先生である。


そしてもう一人が、


「ボタンを閉めろ。」


「え?これくらい…」


「閉めろ。」


「はい…。」


鬼のように厳しい岩本鉄二いわもとてつじ

もう、名前からしていかついが、服装チェックの日以外は割と放置するという何とも言えない先生である。


生徒がこぞって三浦先生の元へと急ぐ中、最早恒例となったやり取りが今回も行われる。


「水野、申し開きはあるか。」


「異議あり!」


「だからそれを聞いている。」


毎月恒例の龍vs岩本の攻防戦である。


「木下、前髪切れよ?」


「あ、みっちゃん先生、俺前髪切ったら死ぬんです。」


「え?マジ?!」


「はい。」


「…そっか、ならいーぞー」


「ども。」


「「「いやいやいやいや!!」」」


そして、このやり取りも恒例である。


「水野、その金髪はなんだ。」


「先生…俺黒くしたら死ぬんですよ……」


「嘘をつくな。」


「………。ってか俺の髪が金髪だと先生何か勘違いしてませんか?」


「…ほう?」


「ちょっと俺から後光が差しているだけであって決して髪が金色な訳ではないんですよ。」


「お前が後光という言葉を知っている事に先生は猛烈に感動している。」


「だったら!!」


「だが駄目だ。」


「何で?!」


いつまで経っても押し問答。

その間に生徒達はどんどん教室へとダッシュ。


「はぁ…。染め直せと言うのはもう諦めたが、せめてピアスは外してこい。」


「いやぁっ!ダメですぅっ!!」


「龍キモい。」


「恭ちゃん酷くね?!真顔?!」


「じゃあな。」


「そして見捨てた?!」


龍に一言物申すなり立ち去る恭。

その背中に龍は思わず涙。

そんな様子を見た岩本の口からはため息がこぼれる。


「………。さて、ピアスをこちらへ渡せ。」


「だめです!これは俺の親の形見の品で…。」


「昨日お前の母親と会ったが?」


「つっ……。これを俺が付けていないと学校が爆発しますよ?」


「もっとマシな嘘をつけ。」


「―――っ!こうなりゃ!」


「ふんっ!」


「ぐふっ…。」


そしていつも通り、強行突破に出た龍がされて朝の寸劇は幕を閉じ、空を仰ぐ龍の耳には無常にも本鈴が鳴り響いた。

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