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龍と恭  作者: 萩悠
日常編
65/83

皆既月食

本日は皆既月食ですね。

庭でボーッとオレンジ色の月を眺めてました。


10分以上ボーッとしてたせいか、くしゃみが止まらない今。

上着を着ずに出なかったのが不味かったのか何なのか。


皆さんも見ましたか?

ドンドンドンドンドンドンドンドン…


普段は静かな部屋。

だがしかし今日は少し異なる。


ドンドンドンドンドンドンドンドン…


否、


「るっせーぞ龍!」


かなり五月蝿うるさい。


さっきから撒き散らされているのは騒音。


「恭ちゃぁぁぁぁん!窓を開けてー!」


「いい加減近所迷惑というものを考えろ!うるせぇんだよバカ龍!」


「んじゃとりあえず窓を開けてよ!寒い!」


「勝手に人ん家のベランダに侵入しといて良い御身分だなぁおい。」


このまま放置することは一向に構わないのだが完全に近所迷惑だ。

というかこのままだと確実に姉に殺される。


「はぁ…。」


渋々窓を開けると冷たい風と共に龍が進入してくる。

判断を大いに間違えた気がするのは気のせいか。


「おっそい!」


「るっせえ。窓を叩き割ろうとしてた奴に言われたくねぇ。」


「割る気は無かったよ!ってかそんなこと言ってる場合じゃない!ほら行くよ立った立った!」


「はぁ?ってお前ふざっけんな!」


強引にベッドから立たされたかと思うとゲームをあろうことか龍は布団に投げ込みやがった。

絶対あいつシメる。


決してそこまで近くはない龍の部屋のベランダへと飛び移ると屋根へと上っていく龍をとりあえず追いかける。


「おいこら龍、てめぇ何考えてんだ。」


「あ、ようやく来た。恭、おいでおいで。」


「翔さん!!」


前言撤回、よくやった龍。


「恭ちゃんほらほらー!月見て!」


「はぁ?」


月って何か今日はあったか?

特に何も思い浮かばないままに見上げた月。


「………あぁ。」


見上げた月を観て納得。


「今日は皆既月食だよ!ほら天体望遠鏡もセット済み!」


「準備良いな。」


「翔兄が。」


「俺の感動返せ。」


「相変わらず仲良いなお前ら。」


賑やかな笑い声が響く屋根の上。

下から聞こえるおやつの誘いに全員が肯定を返した。

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