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龍と恭  作者: 萩悠
日常編
64/83

懐かしのABC

お久しぶりです。

昔懐かしの歌えなかったやつです。


龍のやつは実話だったり。

「エービーシーディーイーエフジー♪」


龍と恭が並んで帰っていると、すれ違った幼稚園くらいであろうか、子供が母の手を引きながら歌を歌っていた。


「うわー、懐かしいね恭ちゃん!」


「は?何が?」


ニコニコと母子を見送った龍に対し、恭は怪訝な表情で返事を返す。


「え?あの歌だよ!ほらー、俺ら幼稚園行ってたときも歌ったでしょー?」


「あぁー…んー…そう…だったか?」


「超うろ覚え!」


ぼんやりと記憶の片隅を探ると、確かにそんなこともあったような気がする。

ふと歌詞を思い起こすと、恭の脳内検索にヒットするものが一件。


「あ、思い出した。龍、お前そういえば昔歌えてなかったやつだ!あぁー、あったあった。」


「すっげー覚え方されてた!!」


「結局お前あれ歌えるようになったのか?」


軽く絶望の表情を浮かべる龍を無視しつつ、何気無く恭は問い掛ける。


「ほぉー、随分と馬鹿にしてくれんじゃん恭ちゃん!」


「大丈夫だ、お前は元々馬鹿だ龍。あと恭ちゃん言うな。」


「ふぐっ…」


折れそうになる心を奮い立たせて龍は歌い始めた。


「龍くんいっきまーす!」


「いや、別にどうでもいいって。」


「のーで!ABCDEFGーHIJKえねねのぴーOPQRー「いやいや龍!」…なにさ恭ちゃん?」


気持ちよく歌ってたのにとでも言いたげな龍に恭は思わず制止をかける。


「お前Hからもっかい歌ってみ?」


「はぁ…聞いてなかったの?しゃーねーなーっ!HIJKえねねのぴーOPQR…」


「お、おう…(こいつ昔と変わってねぇ…)」

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