美少年戦士
日常編に戻りますー
「恭ちゃぁぁぁぁんっ!!!」
ご丁寧にバンッという効果音付きで恭の部屋の扉が開かれる。
こんな事をする奴はそう居ない。
「………。龍、ドア壊れる。後、狩ってる最中に五月蝿い。操作ミスる。」
「相変わらず辛辣!」
いつもと変わらず、黙々とボタンを連打する恭の方に向き直り、龍は徐に話し出した。
「んもーうっ!いつもいつも折角のお休みだというのにゲームばかりだなんてつまらないっ!」
「?!?!」
突然の出来事に、恭は思わずゲームから目を離して龍を凝視する。
「スター・プリズム・パワー!メイクアップ!!」
「は?………え?龍?!」
更に、突然ポーズを決めだした龍に驚きを隠せない恭は、ポカンと口を開け、ゲームを取り落とす。
「愛と正義の学ラン美少年戦士、セーラー…じゃないけど、えと…」
龍がそこまで名乗った段階で、いち早く自分がやらかした失態に気づき、恭は無言でゲーム機を拾い上げた。
もちろん、画面にはnot clearedの文字。
「とにかくセーラードラゴン!」
「龍……………」
「ん?」
どや顔でポーズを決めていた龍は、一瞬にして青ざめた。
「龍………星にかわっておしおき程度で済むと思うなよ?」