後日談―水野家にて―
水野家、龍の家です。
「母ちゃんおかわり!」
「龍!自分で入れな!」
「翔兄ー…」
「龍?」
「や、何でもないデス…」
冷たい家族に当てられて片言になりつつ龍は席を立つ。
「龍、あんたついでにドレッシング取って。」
「あ、龍俺の分のお茶入れてきて。」
「ちょっ?!何か酷くね?俺に酷くね?俺体動かしてきたばっかりなのに!!取るけど、取るけどね?!」
文句を言いつつもしっかりドレッシングとお茶を持ち、龍は自分の席に戻る。
「あ、今日そういえばどうだったの?恭ちゃん頑張ってた?」
「ちょっ、母ちゃん俺は?!俺には興味ないの?!」
「あ、母さん、明日咲が家来るってー。」
「あら本当?咲ちゃんはどんどん美人になっていくわよねー。翔、しっかり掴まえときなさいよ?」
「そりゃあ当然。」
「俺の話はスルーなの?!」
主張すれどもすれどもスルーされる龍は最早涙目。
「あぁ、龍ー」
「何?母ちゃん?!」
ようやく自分の名前が出た事により、龍の顔が効果音を付けたくなる位の笑顔に変わる。
「あんた自分で体操服手洗いしてね。」
「やっぱそうなるの?!もっと俺に優しくして!」
「え?あんた何か言ってたっけ?」
「嘘でしょ?!」
騒がしい水野家の夜は更けていく。




