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龍と恭  作者: 萩悠
体育祭編
60/83

後日談―木下家にて―

木下家、恭ちゃんの家です。

「はいよ、おかわりね。ご飯入れたてで熱いから気をつけな…」

「あっつ!」

「………話聞けよ。」


呆れ顔で眺める咲と、お約束通り顔をしかめている恭。


「で、今日はあの後どうだったの?」


「んー、あ、うめぇ。」


「はぁ…あんた本当に話聞かないわね。」


二人だけの夕食がまったりと進んでいく。


「そういや父さんと母さんは?」


「今日はご飯要らないってー。ちなみに母さん今イタリアよ?」


「え、マジか…あ、おかわり。」


「はいはい。」


咲はきちんとお箸を揃えて席を立つ。


「あ、姉貴「お姉ちゃん」…姉ちゃん」


「何?」


お茶碗を片手にカウンターから咲が顔を覗かせる。


「見てよこれ」


「んー?」


ドヤ顔でスマホを見せる恭。

咲がお茶碗を置きつつ恭の手元を覗き込む。

その画面には玉入れと棒倒しの様子が写った写真。


「あら、思ったより頑張ってるじゃない。」


ガシガシと恭の頭を満足そうに撫でた咲は再び席につく。


「んあ、そそ、姉ちゃん」


「今度は何?あんたいい加減自分でご飯くらい…」


「いや、そうじゃなくて」


「じゃあ何なのよ?」


苛立たし気に問い直す咲の額にはうっすらと青筋が見える。


「帰り翔さんに送ってもらった。」


「………え?は?はぁぁぁっ?!」


木下家の夜はまだ長い。

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