昼休憩2
お久しぶりです。
何かと忙しいです…
「はい、こっちが恭、こっちが龍。ちゃんと手は洗った?」
四人で日陰へと移動して、咲が手渡す弁当を広げる。
「咲、俺のは?」
「私も翔も余り物。はい、これ。」
咲がテキパキとクーラーボックスから物を取り出して行く。
「その割には綺麗に詰めてくれているよね。ありがとう咲。」
「はぁ?たまたまよ!た・ま・た・ま!ってか撫でんな!」
「はいはい。」
咲に手を払われてもなお笑顔を崩さない翔に、威嚇する咲。
いつも通りの兄姉のやりとりに、龍と恭は顔を見合わせて苦笑い。
「とりあえずサッサと食べるわよ!恭も龍も1時に集合なんでしょ?」
「ん。」
「そう!1時!」
「だったら早めに食べちゃおうか。」
翔に促され、弁当箱を全員が開ける。
「うわぁーっ!すっげ!咲さんすげーっす!やった!俺の好きなからあげーっ!」
「いただきます。………姉ちゃん、何、俺に対するいじめ?」
弁当の中身を見るなり歓声を上げる龍とは対照的に落ち込む恭。
「違うわよ。ってかあんたもいい加減にんじんくらい食べられるようになりなさい。」
「……人の食べる物じゃない。」
「あはは、恭の好き嫌いは変わってないね。」
そうこうしているうちに昼休憩の終わりを告げるアナウンスがかかり、龍が元気良く立ち上がる。
「んじゃ、そろそろ集合だし行くね!」
「うん、俺達ももう少し見てから帰ることにするよ。」
「いってらっしゃーい。あ、こら、恭!起きなさい!」
「ん………あと十分…あうっ!」
木に凭れて爆睡していた恭も咲に蹴り飛ばされて覚醒。
「はぁ…咲、女の子がそんな事しないの。」
「ああでもしないと起きないわよ。」
「咲?」
「わ、わかったわよ…。」
「んじゃっ!」
尻餅をついたままの恭を助け起こし、龍と恭は声をそろえる。
「「いってきまーす!」」




