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100m走
「ちょっ、出走順聞いた?」
「聞いた聞いたーっ!赤組の龍くんと、白組の恭くん一緒なんでしょ?」
「あたし龍くん派!」
「えーっ!そこは恭くんじゃない?」
「君づけとか恐れ多いってば!私は恭様派よ!」
「私は断然龍くん派!」
わいわいと女子達の騒ぎ声が響く中、話題の中心である二人は現在闘志をみなぎら………せているわけもなく。
「恭ちゃーん、起きてー起きてー。頼むから立ったまま寝ないでー!」
「揺らすな龍ー、召されるー……あ、何か見える。」
「恭ちゃーん?!戻ってきてーっ!!」
ブンブン手を振る龍にようやく焦点を合わせたものの、恭の目は完全に死んでいる。
「くそねみぃ。」
「人を射殺せそうな目?!」
「位置についてー」
「うわーっ!次俺達!恭ちゃん行くよ!」
「はいはい。っつか恭ちゃん言うなー」
「ゆるっ!」
軽く飛び跳ねてからラインに立つ龍と、そのまま自然体で立っている恭。
そして号令がかかる。
「用意、どん!」




