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龍と恭  作者: 萩悠
体育祭編
44/83

100m走

「ちょっ、出走順聞いた?」


「聞いた聞いたーっ!赤組の龍くんと、白組の恭くん一緒なんでしょ?」


「あたし龍くん派!」


「えーっ!そこは恭くんじゃない?」


「君づけとか恐れ多いってば!私は恭様派よ!」


「私は断然龍くん派!」


わいわいと女子達の騒ぎ声が響く中、話題の中心である二人は現在闘志をみなぎら………せているわけもなく。


「恭ちゃーん、起きてー起きてー。頼むから立ったまま寝ないでー!」


「揺らすな龍ー、召されるー……あ、何か見える。」


「恭ちゃーん?!戻ってきてーっ!!」


ブンブン手を振る龍にようやく焦点を合わせたものの、恭の目は完全に死んでいる。


「くそねみぃ。」


「人を射殺せそうな目?!」


「位置についてー」


「うわーっ!次俺達!恭ちゃん行くよ!」


「はいはい。っつか恭ちゃん言うなー」


「ゆるっ!」


軽く飛び跳ねてからラインに立つ龍と、そのまま自然体で立っている恭。


そして号令がかかる。


「用意、どん!」

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