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龍と恭  作者: 萩悠
日常編
23/83

こどもの日

こどもの日は、日本における国民の祝日の一つ。日付は5月5日である。


祝日法2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」ことが趣旨である。1948年に制定ゴールデンウイークを構成する日の一つである。


―以上、Wikipediaより。


と、まぁ長々と述べはしたが、要に祝日である。

つまり、龍と恭も楽しんでいるわけで。


「もう一戦!もう一戦だけ!」


「やだよ、龍弱いし。」


「大丈夫、次は勝てる気がする!」


「それ負けるやつの台詞な。」


ぶっちゃけ、いつも通りというか何というか。恭の家でゲームに興じていた。


「はい、まあ俺の勝ちー。」


「恭ちゃんセコい!やり込み度半端じゃない!」


「俺の家にあるゲームで戦おうとしたのが間違いだったな龍。」


「おかしいでしょ!それでも強すぎるよ!」


「あんたら暇ねー。とりあえずご飯食べたら?」


主に龍がではあるが騒ぎながらゲームをしていると、不意に後ろから声が掛かる。

時刻は既に午後2時。


「あ、姉ちゃん?その辺にご飯置いといて。」


「あ、お久しぶりです!さきさん!」


声を掛けたのは恭の姉。


「おう、龍久しぶり。とりあえずご飯は2時間前から置いてあるっつの。恭、切るぞ。」


「待って姉ちゃん切らないで!」


「はい、切ったー。」


「セーブデータ飛ぶぅぅぅぅっ!!!」


半泣きでハードディスクに駆け寄る弟を冷たい目で見る姉。


「るっさい恭!おい龍、お前アタシのご飯食べるよな?」


「あ、はい。もっちろんいただきます!」


「恭ー?」


「イタダキマス…」


「恭ちゃん生きて!!」


灰になりかけている恭。


駆け寄る龍。


そして、それらを呆れた目で見る姉。


最早カオスである。

ようやく席についた二人に、台所から何かが届く。


「ちま…き?」


「え、恭ちゃんの姉ちゃんスッゲ!」


「あ、龍。ちまき作ったから持って帰ってしょうにもやって。」


「え、兄貴にもっスか?!」


「あ、余ったからだよ!つべこべ言わずに食え!」


「「はい。いただきまーす。」」

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