こどもの日
こどもの日は、日本における国民の祝日の一つ。日付は5月5日である。
祝日法2条によれば、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかる」ことが趣旨である。1948年に制定ゴールデンウイークを構成する日の一つである。
―以上、Wikipediaより。
と、まぁ長々と述べはしたが、要に祝日である。
つまり、龍と恭も楽しんでいるわけで。
「もう一戦!もう一戦だけ!」
「やだよ、龍弱いし。」
「大丈夫、次は勝てる気がする!」
「それ負けるやつの台詞な。」
ぶっちゃけ、いつも通りというか何というか。恭の家でゲームに興じていた。
「はい、まあ俺の勝ちー。」
「恭ちゃんセコい!やり込み度半端じゃない!」
「俺の家にあるゲームで戦おうとしたのが間違いだったな龍。」
「おかしいでしょ!それでも強すぎるよ!」
「あんたら暇ねー。とりあえずご飯食べたら?」
主に龍がではあるが騒ぎながらゲームをしていると、不意に後ろから声が掛かる。
時刻は既に午後2時。
「あ、姉ちゃん?その辺にご飯置いといて。」
「あ、お久しぶりです!咲さん!」
声を掛けたのは恭の姉。
「おう、龍久しぶり。とりあえずご飯は2時間前から置いてあるっつの。恭、切るぞ。」
「待って姉ちゃん切らないで!」
「はい、切ったー。」
「セーブデータ飛ぶぅぅぅぅっ!!!」
半泣きでハードディスクに駆け寄る弟を冷たい目で見る姉。
「るっさい恭!おい龍、お前アタシのご飯食べるよな?」
「あ、はい。もっちろんいただきます!」
「恭ー?」
「イタダキマス…」
「恭ちゃん生きて!!」
灰になりかけている恭。
駆け寄る龍。
そして、それらを呆れた目で見る姉。
最早カオスである。
ようやく席についた二人に、台所から何かが届く。
「ちま…き?」
「え、恭ちゃんの姉ちゃんスッゲ!」
「あ、龍。粽作ったから持って帰って翔にもやって。」
「え、兄貴にもっスか?!」
「あ、余ったからだよ!つべこべ言わずに食え!」
「「はい。いただきまーす。」」