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龍と恭  作者: 萩悠
日常編
18/83

「眠い。」


こういう日は龍をかわしてさっさと帰るに限る。でもまぁ、そう上手くはいかないわけで。


「てめぇか?あの龍の野郎の幼馴染ってのは。」


「マジで噂通りの細身の奴だなオイ。一発でイくんじゃねーの?色んな意味で?」


ゲラゲラと笑う声が耳障りだ。


「ちっ。」


思わず小さく舌打ちを一つ。


「おいお前、誰に向かって舌打ちしてんだよあぁ?」


「あぁ?お前らこそ誰に絡んできてんだよ?」


「はいー?どうしちゃったんでちゅかー?怖いんでちゅかー?ってな、ギャハハハハハ!」


「ヒィーっ、今のは最高だわお前!ブハハハハハ!」


苛立ちが募る。


「あー、もう限界。やっぱ無理だわ。俺も龍の事言えねぇな。てめーら誰に向かって喧嘩売ってんだって聞いてんだけど?」


「あれー?俺の耳がおかしいのかな?喧嘩売ってんのかとか聞かれたんだけど?」


「ぷっ、こいつ馬鹿なんじゃねーの?」


「はぁ…てめーらが誰に向かって喧嘩売ったのか思い知らせてやるよ。」


「この人数に対して虚勢か?」


「笑顔とか随分余裕じゃねぇか優男。」


絡んできていた空気が一気に張りつめる。


「誰が優男だって?」


「やっちまえ!」


持っていた鞄を恭が投げ捨てるなり、均衡が崩れた。


数分後、地面と仲良くなった男の一人の顔を掴んで上へと上げさせる。


「おいお前、この事言ったらどうなるか………な?」


無言で頷く男達を一瞥いちべつ。軽く確認を済ませて立ち上がる。勿論、立ち上がったのはただ一人。


「はぁ、疲れた…早く帰って寝よ。」

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