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用事
「恭ちゃーんっ!帰ろーぜ!んで、どっか寄ろ!」
今日も今日とて鞄をひっ掴み、恭の元へと龍は走る。
「無理、今日は忙しい。」
そしていつも通り一刀両断。
「え、マジで?!何か用事でもあんの?」
「ある、もうそれはそれは重要な用事が。ってわけで俺は帰る。」
「ちょ、待って!ってかそんな重要な用事ってあったっけ?何の用事かくらい教えてよ!ねぇ恭ちゃんってばー!」
諦めきれないのか帰ろうとする恭の鞄を龍は掴む。
もちろん恭は一向に意に介さず龍ごと鞄を引きずる。
「龍、五月蝿い。急ぎなんだよ。わかったら離せバカ。」
「ねぇ、本当に何の用事?」
「てめぇは俺の彼女か何かかウザい!早く手を離せ!」
「何?ねぇー、教えてよー!」
「はぁ…睡眠。」
「へ?」
「だから睡眠。」
「恭ちゃん…。」




