長年住んでいた町に久しぶりに訪れると、何もかもが尊く感じる
いまの土地に移り住んではや数年。
学生時代を過ごし、子供の頃から長年慣れ親しんできた地元があります。
様々な思い出がある地域で、うちのお墓があるお寺も元住所から、自転車でいけなくもない距離にあるということで、引っ越した今も年1くらいで訪れるんですね。
これが面白いもので、墓参りで寄った時に見慣れた町が新鮮で、とても尊いものに感じられました。
住んでた時なんか、地域の〇〇に数年行ってなくても全然懐かしさとか感じないんですよね。
まあ同じ市内だし、そりゃそうだって感じですけど。
で、墓参りだってんで住む家はなくとも、少しわくわくしていました。
なんかねぇ、感動したんですよね。
何度も通ったあのスーパーの中を見て回るだけでも、なんか物語の中に入っちゃったような、過去にタイムスリップしたかのような、なんとも言えない興奮……わかりますかね?
もっと小さい頃に住んでいた別の土地へ行くと、まさに過去から未来へタイムトラベルした気分を味わえちゃったり。
自分がおかしいだけの可能性もありますが、スーパーのレシートの〇〇店(地域支店名)見るだけで、「俺、〇〇店のスーパーで買い物しちゃったよ!」ってまるで有名人と出会っちゃった的な高揚感を覚えてしまったり。変人かな?
やはり色々な思い出もあるし、その町が好きだからなんでしょうね。
帰る時も寂しさや切なさを感じちゃうんですよね。
ああ、ここはもう自分が帰る場所じゃない、遠い他所の地なのだなぁと思ってしまう。
だからレシートですら思い出の品になるのかも。
見知ったスーパーの中、通いなれた道、幾度も利用した駅……すべてが懐かしく、そして尊い。
そんななんて事の無い、ありふれた風景。
想像してみたんです。
仮にもしまた同じ町に住むことがあったとしたら、以前のように日常のなんでもない風景に感じてしまうんでしょうね。
この感覚を知った今でもそうなることでしょう。
観光名所だろうが、近所だったら何のありがたみも無い。そういうこと。
この愛おしさ、大切さは、遠く離れているとき限定なんでしょうね。
近づけば遠ざかってしまう、みたいな感じがもどかしいのですが。
例えばここに実家があって、自分は別の場所で一人暮らししてます、とかだったら住んでた時とあんまり心境は変わらないかなと。
もちろん十年、二十年実家に帰ってません、とかならさすがに話は違ってくるでしょうが。
いつでも帰って来れるし、いつかはまた同じ町に住むことだって可能ではあるんでしょうけど、やはり自分が今いるべき場所ではない、ってところが価値を恐ろしいレベルにまで跳ね上げてるんでしょうか。
思い出はプレイスレス!
欲しいやつには価格を吹っ掛ける、まるで転売ヤー!!




