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恋人風恋人未満

作者: みちる

編集したら投稿日時が変わってしまいました

不慣れでごめんなさい

12/26upしたものになります

ベッドからのそのそと冷蔵庫に向かう。

寝ている彼女を起こさないように。


半分減った水のペットボトルにそのまま口をつけて飲み干す。

彼女もきっと喉が渇いて目が覚めるはず。

新しいペットボトルを冷蔵庫に入れてまたベッドに戻る。


んん、と寝ながらくっついてくる彼女が愛おしい。

願わくばこんな日々がずっと続きますように、と。


なのに。




お互い休日になった昼に近い朝。

ブランチでも行こうか、それとも食パンとか焼く?と相談してるときに。


「そういえば私と会うこと、いつも彼女に何て言ってるの?」


ふいに問われた、本当に。

お腹すいたね?とか、そういう日常会話のように。



「は?え!?」



もしかして彼女と思ってたのは自分だけ?

そんなことある?

気持ちも声に出してる。

態度でも出してる。


なんならイベント毎だってふたりで一緒にいるのになにそれ?



「彼女、キミでしょ……」



「え、……は?」



心底びっくりしたような。

そんなことないでしょ?

ちゃんと、ねえ。

こんなに一緒の時間を過ごしてたのに、勘違いだったなんてある?


ふたりで寝転んでるお布団の中で指を絡めて、目を合わせて。

ぱちぱちとする睫毛に落とされる影を見ながら再度問いかける。



「ずっと彼女だと思ってるけど」


「……好きって本当だったの?」


「いつも好きだとか可愛いとかも伝えてるでしょ」


「いつもすぎて遊んでる人なのかなって……」


「ちょっと!?疑いすぎじゃない?」




あ、もしかして。

“付き合って“とかそういう言葉も必要だったってこと?

あれ?

でも僕言ったよね?



「言ってないよ。……私もだけど」


「ええー、まじかあ」


ふ、とこれからのこと。

未来の時間のこと。

もちろん環境も変わっていくんだろうけどそれでも。

少し緊張して咳払いをして。



「……んん、ねえ、これからの未来も一緒にいてください」


「……はい」


ふふ、とお互い笑って。

幸せな時間を確認して。




「じゃあご飯行って結婚指輪買いに行こう」


「え!?今の付き合ってって意味じゃ、」


「ううん、プロポーズ」



だってイエスもらってるし。

あ、でも結婚指輪の前に婚約指輪?指輪がいいのかな、仕事するときに邪魔ならネックレスとか?


「大好きだよ、ずっと」


「なんか、ずるい」


ずっと、って軽々しく言うなあとぶつぶついうキミも可愛い。


気持ちが減るとか上下するとかしらない。

だってずっと大好きで。



「僕と永遠を誓ってね」



着替えて、身支度を整えて。

ふたりでいられる準備をしにいこう

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