第2話 転生の女神
・・・ここは、何処だ?
次に目を開けたときそこには何もなかった。
白い壁と白い床、それに白い天井があるだけだ。
体を動かそうとするが、動かせない。
声は、出せない。
目の前にいきなり一人の女性が現れた。
全身白い衣服に見を包み、銀色に染まった髪、そして美しい容姿持つ女神・・・女神!?
なぜか、その女性は何も喋っていないのに俺にははっきりとわかった。この女性は自分と同じ人間ではないのだと。
(聞こえますか?人の子よ。私は女神、あなたに二度目の人生を与える者です。)
美しい声だった。彼女はその口を少したりとも動かしてはいないのに、その言葉ははっきりと俺の耳に届いた。
(人の子よ。あなたの願いを聞き届けましょう。その願いをいかなることのために行使するのもあなたの自由。見返りは求めません。)
なんとも胡散臭い話だ。なぜ、なんの見返りも求めずに願いを聞くのだというのだ?
(理由。理由などありません。言うなれば褒美のようなものです。この世界に足を踏み入れることのできたあなたはその褒美を受け取る権利がある。それが理由です。)
なぜ、この部屋に来たことが褒美となる?俺は何かをしてここに来たわけではないぞ?
(何かをなし遂げた者がここに招かれるわけではありません。神に認められし者が招かれるのです。
あなたは認められた、故にこの場に辿り着けたのです。)
なるほど、わかった。ならどんな願いなら叶えてくれるんだ?
(あなたは、これから元いた世界とは別の世界で新たな一生を過ごすこととなります。その世界において、可能なことであれば数を問わず叶えることが許されております)
なるほどな、じゃあまずは前世の記憶を引き継がせてくれ。あとは、というかそっちの世界の情報を知ることはできるか?
そう尋ねると、途端に知らない世界の情報が頭に入ってきた。RPGのような世界だった。
じゃあ、えっと…魔法をいくらでも使えるようにしてくれ、あと作れるようにも。
(かしこまりました。他にございますか?)
じゃあ、俺自身のステータスを全て常人の最高値にした上で上限を撤廃してくれ。
(申し訳ありませんが、上限の撤廃は創造神により禁止されているため不可能です。常人の最高値に設定の方のみを実行いたします。他にございますか?)
あとは、俺を貴族、できれば家族関係が良好で強い権力のある家に生まれさせてくれ。これで願いは終わりだ。
(了解しました。あなたは、これからハリオン公爵家の3男として転生いたします。それでは良い人生をお過ごし下さい。)
その言葉を聞くと同時に俺の視界は真っ暗になった。
どうでしたでしょうか?
異世界小説書いたことないので少々不安です。
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