第1話 平等な不平等
第2作品です。
異世界ものの小説書きたかったんですよねー。
よかったら最後まで見て言ってください。
学校では、自分がされて嫌なことは人にするなと習う。
学校では、人々は皆平等であると習う。
本当は、そんなことないと分かっているはずなのに、それでもみんな平等だという。
たしかに、日本は平和だ。
でも、そんな平和な国ですら平等なんてあり得ない。
生まれつき裕福な子供もいれば、高校にも行けないような子供もいる。
毎日親と話せる子もいれば、親など週に1度しか会えないという子もいる。
外国に目を向ければ更に良くわかるだろう。
裕福な国では、生まれた頃から豪華絢爛な屋敷で何不自由なく一生を過ごせる。
貧しい国では、家に住むことすら叶わず、毎日家とは言い難い物の中で暮らし、水すら遠くにある汚い川から汲んでこなければならない。
裕福な国なら、どんな些細な風邪ですら大きい病院で薬をもらえる。
貧しい国なら、たとえどんなに重い病気でも寝て治るのを待つことしかできない。
生まれた環境が違うというだけで、その全てが変わる。
それでも、人は平等であるとこの世界は言い続ける。
違うとわかっていながらも。
だから俺は、1度先生にそれは違うのではないかと言った。
本当に違うと思ったからだ。
でも先生は俺のことを、冷たい人間だと罵っただけだった。
そしてそれは、大人になろうと変わることではない。
世の人々は、平等と言いながら平然と不平等を押し付ける。
俺のような弱者にはそれに逆らうことすらできない。
したら、職を失うだけだ。
だが、俺はもう終わりにしようと思った。
別に、世界は平等であるべきだとか大層なことを言うつもりはない。
ただ、自分が虐げられるのが辛いから。
それだけの理由だ。
それだけの理由で俺は、線路に身を投げることができた。
人生最後の光景が、線路だとは、なんとも皮肉なものだ。
どうでしたか?
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投稿はゆっくりになってしまうと思います
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