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以上、回想終了。
まぁ深い理由も想いもないんだが、アニメや小説のように自分語りがしたくてついつい語ってしまった。
少しでも闇があれば盛り上がったのかもしれないが、回想を盛り上げるための
闇さえ思い付かないくらいしょうもない経験しかしてこなかったからな‥。
こういう時、中二病が完治してしまったことが悔やまれる。
はい、どうでもよかったですね。
すんません。
実際、軽いノリで始めた魔法戦士活動だが、案外きつい。
もちろん肉体的にも、精神的にも。
まず、2つ前の話で僕の活動について述べたから分かると思うが、移動距離が基本徒歩かダッシュかジャンプだから体力を使う。
公共機関を使えと?
交通費は出してもらえないので使いません!
だって、僕、バイトしてないんだよ?
しかもこんな活動始めちゃったから、バイトどころじゃないし!
世界の平和とかもっともな大義掲げるなら、交通費ぐらい出せよな!
親のスネかじりついている男子高校生のお小遣い、なめるな。
はい、調子乗りました。
すんません。
ふぅ‥‥。
さて話が脱線したが、もう1つのきつい理由は中二病全開のこの設定。
そもそもさ、なんでこの科学の時代に現代兵器使わないの?
別次元からの地球侵略って設定なんだからさ、SF要素満載じゃん!!
ガンダ○とかマクロ○みたいにしろとは言わないよ?
ましてやエヴ○みたいに使徒出せとかも求めてないよ?
けどさぁ、基本の攻撃が物理過ぎないか?
普通に手痛いしね?
武道も運動もしていない現代っ子にはかなりの鬼畜ゲーですから。
と、まぁ不満はいっぱいなのですよ。
それでも僕が続けている理由は、まどかちゃんとの距離が縮まったことを実感してしまったからだ。
この活動を始めてから、まどかちゃんと目が合うようになりました。
1度や2度じゃない。何回も。
しかも、まどかちゃんも目が合うことに気付いてニコっと微笑んでくれるようになった。
たまにお互いに1人でいるときに
「最近、よく会うね。」
と言ってくれたし、世間話レベルの会話をするぐらいに仲は縮まった。
これは…このまま魔法戦士活動を続けたら、本当に付き合えるんじゃね?
と思ってしまったんですよ。
「僕は約束を守るからね。」
とドヤりながら言うモルには腹立つが、反論は出来ない。
「ほら玲一、次の現場に向かって。まだまだ悪徳異世界人が残ってるんだから。」
催促されて素直に走り始める。
未だに迷いはあっても僕は、今日も頑張ります。