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7.9話

男は盗賊団の拠点に帰ってきた


まずは仲間が逃げたと報告をしなければ


「おいお前こんなところで何してるんだ?」


「あ、自分と一緒にいたミゲルとツドラが今回盗んだ金品を持ち逃げしたんです!!」


仲間に話しかけられ咄嗟に嘘を吐く


「なんだと!!少し待て、上に報告する!」


仲間は上司がいる部屋の方に走っていった


少しすると帰ってきて


「おい、ボスが話があるそうだ。」


「えっ。」


会ったことも見たことも無いボスにいきなり対面することになるのは心にも思わなかった

まずい。バレたら殺されるかもしれない。仲間は実は捕まっているというのに


「ほら、早く行け。」


「は、はい。」


恐る恐るボスがいるとされる部屋に入る


しかしそこには誰もいない

どうしたものかとびくびくしていると


「お、来たか。」


真後ろに青年が立っていた。


「あ、あ…」


驚いて尻もちをつく


「おい、そんなにびっくりするなよ。」


青年はしゃがんで男の顔を覗き込む


「で、金を持ち逃げされたって?」


「は、はい。奴ら、元から逃げる算段を立てていたようで盗み出せたと思ったら自分を置いて町から出ていきました!」


「ふうん?」


青年は蛇が獲物を見るような冷酷で男を見る


「嘘だね。」


「えっ」


バレた!?もしそうなら俺は…


「本当はどうなの?」


「嘘じゃありま…」


その途端青年はナイフを取り出し眼前に突きつける


「本当は?」


「…捕まりました。数日後にはここにも来るかもしれません。」


「へえ。ま、そういう感じだと思ってたよ。時期にここも去る予定だったしね。」


「…で、君は逃げてきたのかい?逃がされたのかい?」


「…まだ何もしてないからという理由で見逃してもらいました。」


それを聞くと男は嗤う。それは人の貌ではない

まるで悪魔だ


「うん♪それは良い事だ。」


「えっ」


青年は俺に手のひらを向けた。

そこから記憶が無い

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