俺が異世界でアンデッドになった話

冷たい雨が降る夜、地崩れに巻き込まれた小さな村。土の中から一人這い出してきたのは、まだ幼い少年だった。
記憶を失った彼を助けてくれたのは、魔女のエルザと、エルザの孫である見習い魔女ルチア。
彼女らの話では、異世界からの転生者──フォーリナーと呼ばれる彼らは、それぞれひとつだけ不思議な能力を授かるという。
彼が授かったのは『死なない体』。
洞窟の家でのスローライフ、魔王城でのホームステイ──少年は人間でありながら、人間と相対する魔族の中で育った。
ルチアの17歳の誕生日、魔女修行に出る彼女の旅に同伴する形で、少年は失った記憶の手掛かりと、"死ぬ方法"を探しに旅に出る。
転生もの（だけど転生ものの匂いがあんまりしない）、剣と魔法の王道（目指した）ファンタジー。
俺TUEEE系チート主人公をお求めの方には向きませんので予めご注意ください。
普通の主人公が普通に悩んだり苦しんだりしながら仲間と一緒にひとつの戦争を終わらせる話です。