第45話「魔王様、自然破壊する」
さて11月に突入。
秋から冬に入っていく季節だが、今は湿気も少なく非常にすごしやすい。
やはり暖流の超海流の影響か、レムノス島の気温はあまり下がらなかった。
なんか南国っぽい雰囲気だしね。ここは。
11月1日、レムノス民との約束に基づき、俺はレムノス大河を渡る交通手段を用意する。
交通手段は渡し舟だ。
スケルトンに運用させる。
橋を作りたい所だが、今はとてもそんな余裕は無いので、しばらくは渡し舟で我慢してもらおう。
まずはレムノス大河両岸に、待合所と桟橋を作る。
待合所は全部石ブロックで作った。
待合所というよりはトーチカみたいになった。
小部屋と大部屋に別れ、小部屋にスケルトンが待機、大部屋には石のベンチを置いて、最大10人まで待機できる。
カッター艇に、船頭の上級スケルトン船員、こぎ手のスケルトン船員4名を乗せて渡し舟を運用する。
運行スケジュールは決めずに、川岸に誰かが現れたら運ぶことにした。
危険なので、運行は太陽が出ている時だけに限定にする。
パッツィと護衛の探索者パーティー「リリア迷宮 主婦の会」が、スケルトン渡し舟が出来たことをレムノス村に知らせにいった。
4日に第1回のレムノス・魔王国の会議を開くための前準備だ。
俺は11月2~4日をかけて、牧場の整地を行なう。
牧場は開拓村のすぐ北西で、面積は開拓村の半分程度。
周りを囲う壁を作るのに時間がかかるが、建物は少ないので早く完成するだろう。
4日10時ごろ、護衛を連れたイーリスさんが開拓村に訪れた。
俺は会議室代わりになる酒場の建物に案内する。
開拓村の出来栄えにレムノス側は絶句した。
「これは…… また、ずいぶん立派な村ですね。とても2ヶ月で作った村とは思えません」
イーリスの言葉に、守護剣士キーラ・カネルヴァや、侍女長ヴァネッサ・ブロテルスも同意する。
「本当ですね。主要路は石畳ですし、家も立派だ。我々は1年かけても、あんなみすぼらしい村しか作れなかったのだが……」
「やはり魔王様の力は偉大です。魔王様と協力関係を築けてよかったです」
「まぁ、こちらは人数も多いですし、技術者もそこそこいるので、開発スピードが早いのですよ」
一応謙遜しておいたが、俺の大量の魔力が開発の決め手になったのは言うまでも無い。
こっちの世界には魔法があるが、魔力量が限定されるので、機械化された地球に比べれば建設スピードははるかに遅い。
しかし、圧倒的な魔力か、充分に魔力結晶がある場合は、こっちの世界のほうが逆に建築スピードが早くなる。
だが魔力結晶は値段が高いし、魔力量が高い奴は滅多にいない。
魔王船ではセレスティーナぐらいだろうな。
開拓村の酒場にて、レムノス側と開拓局のアベルとイレーネと俺とで会議が開かれた。
特にこちらからレムノスに要求はないが、レムノス側から武器の供給を要請された。
「わたくしたちの村の近くには、雑貨迷宮と食糧迷宮がありますが、北西に数キロ歩くと、文具、魔導書、アダマンタイト、小魔力結晶、薬の迷宮を発見しております。しかし、レムノス村には、地上兵6名の部隊と迷宮探索の4人パーティーが3つしかなく、探索の余裕がありません。なので現在、探索者の大幅な増員のため訓練を行なっております」
「それで、武器が不足しているわけですね」
「はい。現在20名が戦闘訓練中です。人員が揃えば、獲得したドロップアイテムを開拓村で物資と交換することもできます。魔王様、どうか武器や防具の供給をお願いできないでしょうか?」
なるほど。
今は食糧以外の物資がすべて不足している。
レムノスの力も借りておくか、向こうに恩を売ることにもなるしな。
俺は、武器の供給を数ヶ月以内に行なうことを約束した。
さて、会議も終了したので工事再開。
5日から8日にかけて、俺達は馴れた手順で牧場の壁を作っていく。
うちの探索者たちは、毎日俺の工事現場の前を通り過ぎて、北西の迷宮に向かっている。
ドロップアイテムの供給は、順調に行っているようだ。
スケルトン渡し舟もよく利用されている。
今日は長い棒に、桶2つを吊り下げたレムノスのねーちゃんがやって来た。
桶には獲れたての魚10匹とロブスター30匹が入っていた。
へぇ、ここでロブスターが獲れるんだな。
レムノスのねーちゃんは開拓村の倉庫に行き、イレーネに魚やロブスターを渡し、ドロップ品と交換して帰っていった。
なるほど、物々交換か。
それ以降も、レムノス民がちょくちょく開拓村にやってくるようになった。
大半は見物人だ。
しばらく開拓村を見て回って、レムノス村に帰っていく。
人恋しいのかねぇ。
スケルトン渡し舟はお互いの交流のために作ったが、現在こちらからの渡航は原則禁止にしている。
向こうは美人の女しかいない村だからな。
無いとは思うが、こっちの男が村にいってトラブルを起こす可能性もあるからね。
向こうから来る分には放置しておく。
自己責任って奴だ。
開拓村には陸軍の憲兵4人がすでに巡回している。
治安は保たれるだろう。
15日に柵や小屋、簡易住宅を作って牧場が完成した。
もうすっかり季節は冬だ。
予想通り冬でもあまり気温は下がらない。
ただ、北風は結構強く、朝と夜は肌寒かった。
さあ、後残るのは北西2キロ先にある森の焼却のみだ。
その森の跡地に首都ヴァルドロードを建設する予定になっている。
これで第1期開拓計画は完了する。
頑張るぞ!
超弩級超重ゴーレム戦艦ヒューガ
⇒第5章 レムノス島開発編
「さて、本日から第1期開拓計画最後の仕事、北西の森の焼却が始まります。焼却中は森から魔獣が沢山出てくると思われますので、皆さん注意しましょう」
11月18日7時。
俺は開拓村北の外壁周辺に、全ての冒険者、探索者を集めて朝礼を行なった。
本日から森の焼却に着手する。
森の4分の1を伐採して、木材を開拓村の木材倉庫に運んでから、全体を燃やす計画だ。
「では2人1組になって、お互い装備を確認してください。武器よし! 防具よし! ブーツよし! ポーションよし! では皆さん気をつけて参りましょう。ご安全に~!」
「「「ご安全に~!」」」
まるで日本の工事現場の朝礼のような挨拶をして、俺達は全員、2キロ先の森に向かって歩き出す。
森に何事もなく到着。
冒険者、探索者は剣を抜き警戒態勢に入る。
この森の大きさは四方4キロほどか。
リリアの町が4つ余裕で入る
ああ、この森を今から俺達は灰にしてしまうのだ。
別に俺はエコロジストではないが、なんだか罪悪感を覚える。
だがしかたない、この森を焼かないと首都が作れないのだから。
俺は作業の開始を宣言した。
「風雷魔法――――風刃!」
俺は魔力を多めに込めた風刃を森に撃ち込む。
1発につき大木5本がなぎ倒される。
俺は森の南東側から木を伐採していく。
50本を切り倒して、次の作業に移ろうとした矢先、森の奥から魔獣が出現した。
「来たぞ魔獣だ。迎撃しろ!」
冒険者達の鋭い声が響く。
やはり音や振動に刺激されて魔獣がやって来たか。
最初に出現したのは、ジャベリンオーク、サーベルオーク10体だ。
前に出た冒険者と戦闘に入った。
あいつはたしか武具迷宮の魔獣だな。
「西から来るぞ。ハッピーチキンだ。目から出る光線に気をつけろ!」
なんだよハッピーチキンて?
おお出た。
高さ3メートルはある巨大鶏だ!
探索者達が弓や魔法で攻撃。
それでもハッピーチキンは前進をやめない。
と、ハッピーチキンの目からオレンジ色の光線が出た。
3回発射された光線の内、1発が女剣士に命中した。
「あるうぇ、あははは。お空にお星様一杯。何かすごい楽しいよ~」
「しっかりして、ハッピーになったらダメよ!」
光線をキメてラリった女剣士を仲間の弓士が拘束する。
なるほど。
だからハッピーチキンと言うのか。
物量に勝る探索者の連続攻撃を食らって、ハッピーチキンは沈んだ。
ドロップ品はフライドチキン40ピースだ。
美味そう。
「北から来る。あいつは、たしかロボドールだったか?!」
森の中から、昔のおもちゃのような四角いロボットが3体歩いてきた。
たしかあいつは、魔導モーター迷宮の魔獣。
俺も見たのは初めてだ。
「せやっ!」
冒険者2人がブロードソードで切りかかるが、固い胴体に跳ね返され、ダメージを与えられない。
「なんだこいつ硬ぇ。刃こぼれしたわ!」
「レイピア持ちは前へ、あいつの関節を突け!」
6人の剣士が前に出て、反撃をかわしつつ関節に突きを入れダメージを与える。
ロボドールも反撃するが、動きが鈍いので当たらない。
ただ力は強そうなので、食らえばかなりのダメージになるだろう。
10分の攻防の末、ロボドールは倒れた。
ドロップ品は、やはり小型魔導モーターだ。
「北から後続! あれは魚人か。造船迷宮…… だな」
半漁人みたいな奴が6体、銛を担いで走ってくる。
突然火球が飛んできて、魚人3体が吹き飛ばされる。
あの攻撃はセレスティーナか。
「今だ。かかれ!」
フローリカと戦士2名が、全力で魚人に接近。
魚人は銛を投げてきた。
ほほう。あいつは中距離攻撃をしてくるのか。
魚人の銛はフローリカ達を飛び越え、後方に落ちるも、皆走って攻撃をかわす。
その間にフローリカは魚人に斬り付ける。
魚人はショートソードで反撃するも、次々に冒険者に討ち取られた。
ドロップ品は、船大工用の大きなハンマーに船舶用ロープだった。
しかし魔獣にも色々種類があるもんだ。
大体はギルドの資料にも書いてあるが、読むのと実際に見るのでは印象がかなり違うな。
それからしばらく魔獣は現れなかった。
その間に俺は、切り倒した木を鍛冶魔法「切断」で4つに切り、作業用スケルトンで開拓村に運ばせる。
本来なら木工魔法の「木材切断」が良いのだが、鍛冶魔法でも切ることはできる。
が、魔力のロスが大きいので普通はしない。
まあ俺は、魔力が多いので誤差の範囲内だが。
俺達は、18日から21日にかけて、ひたすら木を伐採して開拓村に運び出し続けた。
この作業により、森の4分の1が消失。
その後は早い。
森に一気に火を放ち、すべてを灰にする。
膨大な煙が周りに立ち込める中、森が火の海になる。
冒険者達が時折でてくる魔獣を狩る。
23日に、完全に火災は消失。
焼け野原になった森を、俺とアベル、イレーネ、探索者たちで歩いた。
森の西側に隠れていた迷宮7つを発見した。
探索者達が内部に少し入り、迷宮の種類を確認して出てくる。
アベルは種類は立て札に書き込み、迷宮入口に立てていく。
イレーネがまとめた結果を俺に報告する。
「森に隠れていた迷宮は全部で7つ。ゴム・鉄・ガラス・造船・武具・モーター・百貨ね。資源中心だわ。開拓に役立ちそうね。森の北の外れにも、変形鉄、魔道具の迷宮を発見したわ」
「変形鉄迷宮って何?」
「よく分かってないけど、変な形をした鉄が獲れる迷宮よ。鉄迷宮の一種」
「ふーん。全部で9つか。探索者足りるの?」
「足りないわね。探索者たちは開拓村西の4つの迷宮に掛かりきりよ。だから陸軍局、海軍局の兵士に、ここの迷宮に入ってもらうわ」
うん。
とりあえず武具迷宮はあったので、数ヵ月後にはレムノス側にも、ある程度の武器を供給できるだろう。
今日23日で、レムノス島第1期開発はすべて完了した。
明日から俺は4連休だ。
俺達と全冒険者、探索者は夕方に開拓村に帰還。
計画完了を祝して、小規模な打ち上げを行なった。
レムノス民から物々交換で入手したロブスターを焼いて、少量の酒も振舞われた。
俺はそのまま空き家の一室で眠りこける。
翌日、今日から休日なのだが、次の第2期計画の下準備として、ディータと一緒に北の森の様子を見に行く。
木の杭をある程度打って、目安をつけた俺は、昼に開拓村に戻る。
道すがら陸兵と水兵の集団に出くわした。
さっそく魔王船から兵士が送られてきたようだ。
なぜだかエンリケ、マリオ、シャルル各局長も来ていた。
エンリケ局長が話しかける。
「これはこれは魔王様。よい天気ですな。私達は今から迷宮を探索しに行くところです」
「エンリケ局長…… なにも自ら行かなくてもいいのでは?」
「ハハハハ。聞いておりますぞ魔王様。なんでも魔王様の加護で、レベルアップの速度が上がるとか。それを聞いて魔王船で大人しく燻っている軍人はおりませんよ。今日から暇がある時は、訓練の一環として私達も迷宮で鍛えてきます」
そう言って、皆は意気揚々と迷宮に向かっていった。
はあっ。
別にいいけどさ、怪我だけはしないでくれよな。
局長が大将なんだからさ。
開拓村に兵士がやってきて、人口が160名に増加し、開拓村も随分賑やかになってきた。
レムノス民も魚売りや、木の実を持ってくる人も毎日やって来る。
なんかこう、自分の作った村が賑わってくると嬉しいね。
本格的に開拓が始まったんだなぁ、と実感できる。
俺はそんな光景を見ながら、カッター艇で魔王船に戻った。
「やだー、兵隊さんだけずるいよ。あたしも迷宮に行く!」
「……お兄様、お願いです。探索に行かせてください」
ソフィアがダダをこね、マルガリータが追随する。
どうやら俺の婚約者達は、魔王船での生活に飽きてきたようだ。
まあ、ここって娯楽がほとんど無いからな。
魔王船に戻ったらこれかよ。
俺、休みたいんだけどなぁ。
パッツィに聞いてみた。
「局の仕事の方はどうなってるんだ。時間はあるのか?」
「ええ。ほとんどすること無くて、開店休業状態よ。私も行きたいわ、腕が鈍ってくるもの」
「あのなぁ、お前らは局長なんだぞ。レオンで言ったら大臣なんだ。怪我したらどうするつもりだ」
「何よお兄ちゃん。お兄ちゃんだって毎日開拓の仕事してるじゃない。いいわよねお兄ちゃんは退屈しなくて」
「グッ……」
マリベルに返す言葉もないな。
しかたない……
「分かったよ。だったら明日から迷宮探索して来ていい。ただし週に3日までだ。それと護衛もつけるからな」
「わーい。やったー!」
「フフフ、久しぶりにストレス解消できるわね」
ソフィアはピョンピョン跳んで喜び、パッツィは不敵な笑みを浮かべた。
しかしストレス解消って…… 魔獣がかわいそうになってくるわ。
というわけで、俺は召喚の間に行って、婚約者の護衛を召喚することにした。
ちょうどいい。
ついでに魔王城の警備要員も増やしておこう。
フフフ、召喚宝典を見て、前から呼び出したかった奴を召喚するとするか。
それは戦闘メイドとメイドナイトだ!
やっぱファンタジーの世界には、美しくて凛々しい戦闘メイドが必要だよね。
俺は召喚宝典の中から戦闘メイドを選択する。
種族はやはりオーガ・ウォーロードになるのか。
ハイオーガの戦闘寄りの種族だな。
どれどれ……
■ゴシックメイドナイト
近接型メイド騎士。
剣術と格闘に優れ、接近戦が強力。
補助魔法も使用できる。
■バロックメイドナイト
支援型メイド騎士。
剣術、弓術、攻撃魔法をまんべんなく使いこなせる。
■バトラメイド
平均的メイド戦士。
剣士型、弓型、魔法型、支援型がある。
ふーむ。
とりあえずリーダーとして、ゴシックメイドナイト、バロックメイドナイトを1体ずつ。
バトラメイドは剣士型10、弓型3、魔法型4、支援型3を呼び出そう。
よければさらに増員するつもりで。
というわけで召喚。
床の魔法陣が、10分光り輝いてメイドが全員召喚された。
ゴシックメイドナイトは、黒髪の赤眼。
黒を基調としたエプロンドレスの上に鎧を着ている。
背中にレイピアをしょって、左手は手甲。
ブーツには拍車、ナイトだから馬にも乗れるわけだ。
ゴシックと名が付く通り、全体として派手だがシックな印象だな。
なかなかいい感じじゃないの。
バロックメイドナイトは、ド派手な服装だなぁ。
赤を基調としたエプロンドレスの上に、金ピカに光った鎧。
背中にレイピアと弓、腰にミニ矢筒。太ももにミニロッド。ブーツには拍車。
金髪の黄目で、頭に赤いレース付きのカチューシャ。
耳にピアスで、全体の印象は派手派手だな、
バトラメイドは、黒基調のエプロンドレスに鎧姿。
頭に髪飾りであるホワイトブリム。
タイプによって持っている武器は様々。
彼女達も充分派手だが、バロックメイドナイトを見てしまうと、普通の格好に見えてしまう。
戦闘メイド達は、膝をつき頭を下げ、メイドナイトが俺に挨拶した。
「「魔王様。この度は召喚していただき、誠にありがとうございます。我々の忠誠と活躍を、どうぞご照覧ください」」
「うん。では君達2人に名前を授けよう。ゴシックメイドナイトはサ・ルース、バロックメイドナイトは、ラ・ミーナと名乗るが良い」
「「ハハッ、ありがたき幸せ!」」
俺は思いついた名前を沢山書いた羊皮紙を渡し、部下に適当に名前をつけるよう命令した。
さてと鑑定して能力を確認。
■ゴシックメイドナイト
名前 サ・ルース
種族 オーガ・ウォーロード
職業 ゴシックメイドナイト
レベル25
ヴァイタル 242/242
スキルポイント 0P
種族スキル 超修復
スキル(7/9)
【剣術レベル4】【格闘レベル3】【身体強化レベル4】
【光闇魔法レベル3】
【メイドレベル1】
【馬術レベル3】
【指揮レベル3】
――――――――――――
■バロックメイドナイト
名前 ラ・ミーナ
種族 オーガ・ウォーロード
職業 バロックメイドナイト
レベル25
ヴァイタル 268/268
スキルポイント 0P
種族スキル 超修復
スキル(8/9)
【剣術レベル2】【弓術レベル3】【身体強化レベル3】
【冷熱魔法レベル3】【岩砂魔法レベル3】
【メイドレベル1】
【馬術レベル3】
【指揮レベル3】
――――――――――――
■バトラメイド
名前 バトラメイド1号
種族 オーガ・ウォーロード
職業 バトラメイド
レベル14
ヴァイタル 138/138
スキルポイント 0P
種族スキル 超修復
スキル(4/9)
【剣術レベル3】【短剣術レベル3】【身体強化レベル3】
【メイドレベル1】
皆強いなぁ~。
レベル25は俺の配下最高レベルだわ。
これなら護衛も安心だな。
種族スキルの超修復は、ハイオーガの修復の強化版だね。
魔力がある限り、肉体を高速修復することができる。
ただし体力はあまり回復しない。
戦闘能力が落ちにくいスキルといえる。
「今までの記憶を共有しているので分かると思うが、メイドナイト2人の最初の仕事は婚約者の護衛だ。バトラメイドは魔王城の警備をしてもらう。君らの所属は、魔王近衛局警備課だ。サ・ルースを課長に任命する」
「了解しました魔王様。誠心誠意努めます!」
さっそく俺は、彼女達を婚約者達に紹介。
翌日、彼女らは護衛メイドナイトと共にレムノス島へ渡る。
財務局局長、副局長と貿易局副局長、福祉局局長。
肩書きだけ見れば、国家級戦力だな。
2日間迷宮で戦ってきて、パッツィ達もリフレッシュできたようだった。
彼女達のステータスも確認しておこう。
名前 パッツィ・グラナドス・カランカ
種族 獣魔狼族
職業 猟師
レベル22
ヴァイタル 216/216
スキルポイント 5P
種族スキル ハンドラー
スキル(7/9)
【剣術レベル2】【弓術レベル4】
【身体強化レベル3】【猟師レベル2】
【家畜飼育レベル1】【商人レベル2】
【経営レベル3】
――――――――――――
名前 ソフィア・エリアス・ガルシア
種族 森エルフ
職業 剣士
レベル21
ヴァイタル 189/189
スキルポイント 0P
種族スキル 精霊赤魔法
スキル(5/9)
【剣術レベル4】【短剣術レベル3】
【身体強化レベル4】
【家事レベル1】【裁縫レベル1】
――――――――――――
名前 マルガリータ・アイスコレッタ・リベラ
種族 翼魔族
職業 人形魔法師
レベル19
ヴァイタル 164/164
スキルポイント 17P
種族スキル 飛行
スキル(5/9)
【短剣術レベル1】
【人形制作レベル2】【人形操作レベル3】
【人形魔法レベル4】
【裁縫レベル1】
――――――――――――
名前 マリベル・ローズブローク・カリオン
種族 人間族
職業 神聖魔法師
レベル18
ヴァイタル 178/178
スキルポイント 44P
種族スキル 耐寒
スキル(5/9)
【カナリア棒術レベル3】
【光闇魔法レベル4】【水船魔法レベル2】
【家事レベル1】【裁縫レベル1】
レベル的には団子状態。
パッツィのレベルが5上がり、ソフィアを抜いてトップに躍り出た。
経営、商人レベルを上げてる。
先のことをよく考えてるね。
マリベルは多分、魔力量の伸びが大きい。
すでにマルガリータをヴァイタルで抜いている。
で、俺は休みの間何をしていたかというと、次の開発の準備だ。
俺は召喚の間で、ドワーフの上位種、スプリガンを召喚した。
カスタマイズを施している。
名前 グスタフ
種族 スプリガン
職業 高度技術者
レベル20
ヴァイタル 212/212
スキルポイント 0P
種族スキル 巨人化
スキル(9/9)
【戦鎚術レベル2】【身体強化レベル3】
【鍛冶魔法レベル5】【土木魔法レベル5】
【建築魔法レベル5】【造船魔法レベル5】
【塗装魔法レベル3】
【造船レベル5】
【建築レベル5】
リーダーにグスタフと名前をつけ、男女100名を召喚した。
スキルレベルを高く設定したので、召喚にかなり魔力を消耗するが、ここで手は抜けない。
2~3年で開発を完了するには、こういうチート人材が絶対に必要なのだ。
スプリガンの外見は、ドワーフとさほど変わらない。
男は髭が生えていて、背が低く筋肉質だ。
しかし種族スキル「巨人化」によって、魔力が続く限り3メートル級の巨人になることができる。
手には武器になるハンマー、腰に工具や魔道具をさしている。
こいつらには、町造り、造船、街道の整備、兵器開発など多種多様の開発の仕事をやらせるつもりだ。
しばらくは魔王船に住み、大部分は将来、首都に住んでもらう。
次に俺は魔法短艇製造に着手した。
執務の間の実験設備に行き、50センチの大きさの小さな鉄の船を取り出す。
こいつは俺が密かに作っていた船で、水槽に浮かべて、紐でひっぱって、ちゃんと前に進むか研究していた。
この船の形状は、人員、物資輸送と、艀を引っ張る曳船、大型船を押したりする目的の為、丸っこいタグボートの形をしている。
それでこの小さい船をどうするかだが、裏技を使って大きくする。
まずは召喚宝典にこの小船を登録、そして召喚宝典の機能「拡大」を使用して、面積を数百倍にして魔王船の造船所に召喚する。
これで、船体だけで中身が空の船が召喚された。
さらに魔王船のポンプジェットを1軸のみ選択、これを縮小して2基召喚する。
この小型ポンプジェットを魔法短艇の後部に取り付けるのだ。
ついでに、内部に使用する造船資材も召喚。
俺はスプリガン40名に命じて、10トン級の魔法短艇の製造を開始した。
とりあえず2艇造船して、後に50トン級輸送仕様2艇、50トン級曳船仕様2艇を造船する予定。
この作業ペースなら、それほど時間はかかるまい。
11月末。
俺は残りのスプリガン60名、護衛のディータを率いて、レムノス島に渡る。
レムノス島第2期開発の開始だ。
年内に首都の基盤を整備する。
しかしこのペースだと、予定より半年は遅れることになるなぁ……
第45話 「魔王様、自然破壊する」
⇒第46話 「魔王様、赤面する」




