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超弩級超重ゴーレム戦艦 ヒューガ  作者: 藤 まもる
第3章 ヒューガ誕生編
31/75

第27話「シークレットラブ」

「ソールヴァルドさんのおかげで助かっています。ありがとうございます」


 ソフィアのお母さんであるペネロペさんが、しきりに感謝してくれる。

 今日はソフィアとのデートの帰りに、ソフィアの住んでいるアパートメントに寄って、母親に挨拶することになった。


 ペネロペさんは、大分体調が良くなってきており、部屋の中を歩けるまでに回復している。

 もう1ヶ月も療養すれば、再び仕事にも出られるとのこと。

 俺も感謝の言葉を伝える。


「いえいえ、こちらこそソフィアにパーティーメンバーとして参加して頂き、助かってますよ」


「ソールヴァルドさんやイレーネさんに苦しい時に色々と助けていただき、大変恩義を感じています。ふつつかな娘ですが、これからも末永くお願いします」


「ご丁寧にどうも。娘さんは責任をもって預からせていただきます」


 ソフィアが出してくれたお茶を飲みながら、しばし談笑。

 1時間ほどで家に帰る。


 そういや2日前は、パッツィの両親ともこんな感じで挨拶したなぁ。

 娘が男と交際してると、やっぱ親も何かと気になるもんなのかね。

 そんなことを考えつつ、夕方、自分の家に戻ってくると、父アベルがいた。


「おかえりソール。今役所から警報が出たぞ。バアルの風が来るそうだ」


「ええ。あ~、またシーズンが来ちゃったのか。警報の種類は?」


「大雨、強風警報。規模は大型だ。直撃はしないが2日後にパルマ島付近を通過するそうだ」


「それじゃ窓の封鎖はしないとダメか。面倒だなぁ」


 俺と父は、窓封鎖のための材料や木材の準備だけする。 

 封鎖は明日午後からすることにした。




トントン、カンカン


 次の日、俺、マリベル、アベルで窓の封鎖を行なう。

 周辺でも大工仕事の音が聞こえる。

 俺は隣にいたマリベルに話しかける。


「しかし窓の封鎖は久しぶりだな、3年ぶりくらいか」


「そうね、でもなんか懐かしい感じもする。私は5歳ぐらいの時を思い出すわね」


「ん? ああ、あの時の雨風が一番酷かったからなぁ」


 窓を封鎖し終えた頃に、雲行きが怪しくなってきた。

 夕方、早めに買い物に出ていたイレーネが帰宅。

 俺達はさっさと夕食を摂って、家に引っ込んだ。


 日が落ちると、雨が降り出す。

 最初は小降りだったが、次第に屋根の雨音は大きくなった。

 蒸し暑くなったが、まだ耐えられるレベルだ。

 小さなカンテラで明かりをつけ、薄暗い部屋の中、背を壁に預けて体育座りをしながら、暇つぶしに本を読んでるとドアがノックされた。





    超弩級超重ゴーレム戦艦ヒューガ

   ⇒第3章 ヒューガ誕生編





 ゆっくりとドアが開き、マリベルが顔だけ出す。


「お兄ちゃん、今いいかな?」


「なんか用? ああ、さては雷が怖いんだな」


「まーた子ども扱いして、違うわよ。」


「じゃあなんだ? 別に入ってきていいぞ」


 俺は本を読みながら答える。

 マリベルは俺の言葉を受け、水筒をもって俺の部屋に入る。


ピカッ、ゴロゴロゴロ


 雷鳴が鳴り響く、どうやら本格的な雨になってきたらしい。

 俺はマリベルが入ってくる所を横目で見て、気がついた。

 マリベルが部屋に入ってドアを閉めた時、内側から鍵を閉めやがったのだ。

 どういうつもりだ、マリベル。


 マリベルは丈が短いワンピースのような白い寝間着を着ていた。

 短いスカート部分から、すらりとした素足が伸びている。

 俺は思わず目をそらした。

 パッツィを抱いた時の感覚がフラッシュバックする。

 

 俺の心臓の鼓動が速まる。

 今、屋根を叩く雨の音が大きい。

 雷も鳴り出した。

 両親は1階の寝室で寝ているのだろう。

 今大きめの音や声がしても誰も気づかない。



 いやいやいや。

 ちょっと待て俺。

 何を考えてるんだ。

 マリベルは妹なんだぞ。


 葛藤する俺の気持ちを知ってか知らずか、マリベルは俺のすぐ横に座って体を密着させてきた。

 まずい、落ち着け俺。


「お兄ちゃん、何読んでるの?」


「あ、ああ、魔王の歴史」


「ふーん……」


 そう言うとマリベルは、コテンと首を傾け、頭を俺の肩に乗せる。

 うっすらと石鹸の匂いが香る。

 そういえば、夕食後すぐ風呂に入るって言ってたな。



ゴロゴロゴロ


 遠くで雷の音が響く。

 雨音が強くなる。


「お兄ちゃん」


「なんだ?」


「前の魔王の歴史では、覇王との戦争があったわ。この先、そんな怖いこと、無いよね……」


「うーん。きっと無いと、思う……」


「そう」


 とは言ったものの、あまり自信は無い。

 この時期に魔王と魔王船が出会うのが必然だった場合、その先には……


 いや、やめておこう。

 来るかどうかも分からない未来に怯えてみても仕方ない。


 マリベルもそれが不安で、俺に聞きにきたのか。

 それにしても体引っ付けすぎだがな。

 服ごしにマリベルの体温が伝わるほどだ。

 沈黙すると緊張するので話題を振る。


「マリベル。昔は雷嫌いだったのに、平気になったんだな」


「まあ、でも、まだ少し怖いよ……」


 そう言うとマリベルは、左手を伸ばして、俺の右手を触る。

 ああ、意味は分かるが……

 少し逡巡しながらも、俺はマリベルの手を軽く握る。

 マリベルはフフッと笑う。


「お兄ちゃん、久しぶりに握ってくれたね」


「ああ、そうだな」


「だいぶ昔、子供の時に手を振りほどいてから、お兄ちゃん手を握ってくれなくなって、私ずっと、ずっと後悔してたんだ……」


 そう言うとマリベルは、指先を絡ませながら、俺の手を強く握る。

 それからマリベルはゴソゴソと体を動かし、俺にしなだれかかった。


 

 やめろマリベル。

 これ以上は……



 動いたせいか、マリベルの寝間着がめくれあがり、太ももがあらわになる。

 パンツが見えそうだ。

 俺は視線を外すが、体がカッと熱くなる。


 マリベルの顔が、俺の顔に密着する。

 フゥー、フゥー、とマリベルの呼吸音が伝わる。

 マリベルの顔を無性に見たくなる。

 だがだめだ。

 見てしまうと引き返せなくなる。

 そんな気がする。


ピカッ、ピシャーン


 遠くで雷が落ちる音が聞こえた。




「お兄ちゃん……」


 マリベルの甘えた声に、思わず俺はマリベルの顔を見てしまった。

 赤らんで上気して、上目遣いで潤んだ、サファイヤのような綺麗な蒼い瞳が俺を見ていた。


 唐突だった。


 俺はマリベルの頭に手を回し、マリベルは俺の背中に手を回す。 

 そのまま俺達は激しく狂おしいキスをした。


 恥じらいも躊躇も無く。

 ただ獣のようにお互いの唇を奪い合い、貪りあう。

 

 マリベルが俺を押し倒して、上に乗る。

 彼女の舌が、俺の舌を蹂躙する。

 呼吸もできなくなりそうな狂った想い。


 興奮した俺は、1回転してマリベルの上になった。

 ディープキスを重ね、俺の唾液を彼女の舌が受け止める。

 マリベルは足を俺の腰に絡め、手を背中に回す。

 そのまま、今度はゆっくりと、お互いの舌を絡めた。



ハア ハア ハア ハア……


 10分ぐらいそうしたろうか。

 俺達は息を切らして、床に横たわる。

 俺の上にマリベルが乗っている。


 マリベルは俺の胸に顔を埋めながら、甘えた声で呟く。


「お兄ちゃん。私、お兄ちゃんと結婚したい……」


 俺の胸に罪悪感が去来する。

 やはりこうなるか。

 俺はマリベルの髪を指で優しくく。


「お兄ちゃん、今からお兄ちゃんと結ばれても、いいよ……」


 何が大人の余裕だ。

 俺は、俺は彼女の想いを軽く考えていた。

 時が来れば過ぎ去るような感情だと。


 だがマリベルは、ここで全てを俺に捧げてもいいと想ってる。

 その恋は真剣だった。


 俺はマリベルを抱き上げ、ベッドに運んで座らせる。

 そしてマリベルをしばし見つめた。



「今はまだ、早い。続きは結婚してからだ……」


「えっ…… お兄ちゃん、結婚してくれるの?」


「ああ、約束する。だが俺なんかでいいのか? 俺はパッツィやソフィアが望むなら、彼女たちとも結婚するぞ」


「うん。私は、お兄ちゃんの側にいられるだけでいいの……」


 マリベルをここで傷物にするわけにはいかない。

 この先、どうこの状況が転ぶか分からないからだ。


「マリベル、聞いてくれ」


「分かってる。お兄ちゃんは、お父さんとお母さんを、家族を壊したくないんでしょ?」


「マリベル、どうして……」


「パッツィさんに諭してもらったの、あなたのやってることは『軽率だ』って」


「そうか」


「だから、だから説得は私に任せて、これは私の責任だから。それで分かって貰えたら……」


「ああ、結婚しよう」


「ありがとう。お兄ちゃん」


 マリベルは笑顔になる。

 だがすぐに、顔の表情が崩れ、両の目から涙が流れた。

 まるで今まで押さえ込んだ想いが、とめどもなく溢れていくように、マリベルは泣いた。

 泣き続ける愛おしいマリベル。

 俺はマリベルの涙をそっと指で拭う。


「マリベル……」


「ぐすっ……。お兄ちゃん。お兄ちゃんにやっと気持ちが通じた。私嬉しいの。嬉しすぎて……死んじゃいそうだよ」


 そう言うとマリベルは、俺の胸に顔を寄せる。

 俺の大切な妹、その小さな肩を、俺は優しく抱きしめる。

 愛してるよマリベル。





****


 2日後、大雨が上がり、リリアの町は平穏に戻った。今回のバアルの風は、大雨のみで風は大したことは無く、リリアに被害は少なかった。


 とはいえ、空は一面鬱蒼とした曇り空で、時折強風も吹く。

 まだ完全に影響下から脱してはいないみたいだ。

 まだ海は荒れていて、漁船は1隻も出ていない。

 お店はポツポツ営業を再開し始めている。




『お願いお兄ちゃん。会って話を聞いて欲しい人がいるの』


 マリベルの頼みで、俺は今、お洒落な高級喫茶店で待ち合わせしている。

 今は台風が抜けて間もないからか、客は少ない。

 この店の名前は「マリーレスト」最近リリアに出来た、人気のフォカッチャ専門店だ。

 

 フォカッチャとは、オリーブ油の香りがする平べったいパンで、マリーレストでは、このパンをピザ風にして出している。

 多彩なメニューがあり、若い女の子に人気の店だ。


 俺は黒茶、ノーマルのフォカッチャ、チーズスプレッド、ブルーベリージャムを注文する。

 カップや容器は非常にデザインが凝っている。

 俺はプレートに乗ったフォカッチャに、スプレッドやジャムをつけて食べる。


 

 うーん。おいしい。

 甘くなった口の中に、黒茶を流し込み、苦味で口を整える。

 完食した俺は、追加で赤茶を注文する。


 ウェイトレスが赤茶を持ってくる頃、待ち人が現れた。

 黒いシックな服に、金髪、赤い瞳。

 マルガリータだ。

 今日は珍しく人形も持ってはいない。



 俺が手を振ると、マルガリータがいそいそとやって来る。

 俺の対面の席について、ウェイトレスに赤茶を注文した。

 動きを見て分かったが、彼女はガチガチに緊張してる。

 この様子で、俺は今日の話の内容を察した。


 赤茶が運ばれ、しばらく俺達を沈黙が支配する。

 ここは俺のほうから話題を振ったほうがいいだろう。


「一昨日と昨日の雨は凄かったね。大丈夫だった?」


「はい……。大丈夫です……」


 会話が続かない。

 大分緊張してるみたいだ。

 さて、何の話題を振るべきか。

 と、マルガリータはお茶を流し込んで、意を決したように俺を見た。


「あ、あの……」


「うん?」


 俺は出来るだけ柔らな表情で微笑みかける。


「お話…… したいことがあります。あ、あの……」


 マルガリータの顔はみるみる真っ赤になる。

 よく見ると手が震えていた。

 しばし間が空く。




「……好き……です。ずっと前から……」


 まるで声を搾り出すように、マルガリータは俺に想いを告げる。

 マルガリータの紅い瞳に涙が溜まる。


「……お兄様には……迷惑かも知れませんが…… あっ」


 これまで緊張で抑えられていた感情が、堰を切って流れる。

 耐えていた涙が溢れ出す。


「ご、ごめんなさい。……泣かないって決めたのに……うっ……」


 ポロポロと涙を流すマルガリータを見て、俺は今までの思い出を振り返る。


 初めて会ったのは誕生日の時か。

 それから人形を2人で作ったな。

 マルガリータが、マリベルをかばって撃たれたのは衝撃的だった。

 俺にいつも微笑んでくれたマルガリータ。

 一生懸命でけなげな彼女の姿が俺の心に浮かんだ。



 フフフッ。

 なんか俺の人生って極端だよな。

 前世では女の子と付き合ったことがなくて、

 今生では、4人同時に付き合うとか。

 どうしてこう極端から極端に走るのか。


 マリベルは自分が告白したから、マルガリータにも告白の機会を与えた。

 自分だけでなく友達の幸せを願う。

 やさしい妹だな。

 ならば、毒を食らわば皿まで、だ。



「いいよ……」


 俺の返事にマルガリータは戸惑う。


「ああああの、私と……付き合ってくれるんですか?」


「うん」


「め、迷惑じゃないんですか?」


「そんなことはないよ。でもいいのかい? 俺はパッツィやソフィア、マリベルとも付き合ってるよ」


「はい……」


 そう言うと、マルガリータは頬を赤らめながら、嬉しそうに俺にコクコク頷いた。



 マルガリータの気持ちを受け入れ、俺達はしばし休息。

 帰りはマルガリータを家まで送る。


 

 さて、マリベルの後、すぐにマルガリータ。

 その後ろにはパッツィが関わっているか。

 マリベルは自分で親を説得するというが、1人でするつもりなのか。

 俺も動いてもいいが、パッツィがどの程度かかわっているのか分からない。

 それを聞くため、俺はグラナドス牧場に向かう。


 グラナドス牧場に着き、パッツィを探したが見つからない。

 奥の食肉加工小屋に行くと、扉からパッツィが出てきた。


「あらぁ、ソールじゃない。いらっしゃい」


「ああ、今いいかい? 忙しいなら出直すけど」


「さっきまでハモン・セラーノ作ってたの。ひと段落したから休憩に出てきたのよ。何か話があるの?」


 ハモン・セラーノとは黒豚で作る生ハムのことだ。

 この世界でハムと言ったら、この生ハムを指す。

 黒豚はイベリコ豚といい、この世界の豚の家畜はほとんどが黒豚で占められる。

 黒豚肉を塩漬けにして、低気温の乾いた場所に長時間吊るして乾燥させて製造する。



 パッツィが休憩に入るので、とりあえず家の居間で赤茶で一服。

 俺はマリベルとマルガリータのことを話した。

 パッツィはニッコリ笑う。


「そう、やっぱり2人を受け入れたのね。ソールならそうすると思った。」


「これは、違うなら謝るが、パッツィが仕組んだこと?」


「いいえ、ソールの気持ちもあるから、そこまではしない。でも多少アドバイスはしたわよ」


「そうなのか」


「一応これで4人まとまった。でもまだこれからよ。肝心なのは結婚してから、それからが本当の始まり。私達はまだスタートラインにも立ってはいない」


「これから誰か抜ける可能性もあるか」


「それは分からない。私は大丈夫だけど、未来は白紙。ソールはあまり他の娘に期待し過ぎちゃダメよ。ああ、マリベル、マルガリータにはきちんと教育しとくから安心して」


「それなんだけど、マリベルに一人で説得させるつもりなのか?」


「まさか、それなりに手伝ってあげるわよ。ソールが動く必要はないわ。私に任せといて」


「パッツィ君は…… ハハッ、分かったよ。パッツィに任せる」


 俺は苦笑した。

 本当にパッツィはしっかりしてるよな。

 どうやって説得するか、俺は考えてもよく分からん。

 パッツィは俺よりずっと大人に見える。

 これは将来確実に尻に敷かれるな。

 今も敷かれてるが。



 翌日は何故かマリベル、マルガリータと一緒に短時間のデート。

 久しぶりにマルガリータの家にお邪魔して、作成中の人形を見て、彼女の親とも会話。

 娘を末永くよろしくお願いします。と言われた。

 午後からまた風と雨が強くなったので、俺は家に帰った。





エスパーニャ暦5541年 7月28日 20時

ルシタニア王国 王都ティラナ


 リリアを通り過ぎたバアルの風の影響圏は、北上して王都ティラナ上空に到達していた。

 王都に朝から大量の雨が降る。

 太陽が沈んだ後、大雨と強風の中、突如として西部諸侯軍の大部隊が王都に雪崩こんだ。


 5月付近、表面上は経済、政治への不満から、西部ジロカストラで騒乱が発生。

 南部ヴロアにも飛び火、港町ドゥラスに不穏な空気が流れていたが、派遣された王国軍によって鎮圧された。


 だが第2王女キュテリアを担ぐ西部諸侯は、密かに軍勢を集結。

 バアルの風の大雨に合わせて、突如王都を急襲したのだった。

 重要拠点は次々に制圧され、王レアンダーはレオン王国に亡命した。

 

 大雨の降りしきる中、新たな宣布が王女キュテリアの名において出された。


「偉大なるルシタニア王国民諸君。本日レオン王国の傀儡、レアンダー王は追放された。新たに第2王女キュテリア様がルシタニア王国の正当な王位を継承する。我々はレオン王国にレアンダーの身柄の引渡しを要求し、これを受け入れられない場合は、レオン王国との条約を破棄し、アルコン帝国と国交を結ぶことを決意したことをここに宣する」


 この電撃的なクーデターは、レオン王国に衝撃を与え、様々な波紋をエスパーニャ大陸の各国に引き起こした。


 この大事件が、エスパーニャ大陸を戦乱の渦に巻き込む大きな転換点になったことは、後に歴史家が記した通りである。



    第27話「シークレットラブ」

   ⇒第28話「ゼロアワー」


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