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断罪シリーズ

反抗宣言

作者: 雨夜 紅葉

断罪シリーズのエピローグです!

にしては時間がかかりましたが…まぁシリーズを知らない方でもわかるように気にしていたらこうなりました(笑)副題は『断罪教室の遊び方』です!


空と地面がひっくり返った夜

赤い月が僕を見下ろして笑うんだ。

「お疲れ様」ってさ

握りしめた刃物が記憶の先に突き刺さって

息苦しくて動けないんだよ。


こんな夜は淡い君の声を

朝まで聴かせて。

そうしたらちゃんと立ち上がって

明日も頑張るから。

どれだけ間違いだらけの未来だとしても

君のための僕で居ると約束しよう。

不甲斐ない僕の、最後の意地。


食い荒らした現実

言い訳にもならない運命定理


走り始めた午前4時


ありふれた絶望も手遅れな茶番も

「冗談じゃない」って吐き出して

希望論を提唱。こんなのじゃ全然足りない?


「ごめんね」


壊して壊して、傷ついては傷つけて

終わらない後悔と喜劇

全部全部投げ捨てた、淀んだ夢の中で

一時しのぎの奇跡に縋った。

わかりきった終末感を

我が物顔で振りかざす賢者。

間違いだって君のためなら正解だって

繰り返された絶対王制。

ここはとても寒いんだ。この手を取って救い上げてよ、君の手で。


気まぐれだっていいからさぁ。


作り上げた空想の先に

望んだ世界はあった?

わからないなら過去も未来も巻き戻して

言い慣れた嘘みたいに『さよなら』を告げるの

君の元まで届くように。


願い続けたリフレイン

あの日伝えられなかった言葉

嘘、嘘、嘘で飾った告白

一世一代の復讐劇

ぐるぐる回る視界じゃあ

君の笑顔すらまともに見えなくて。

いっそ静かに消えちゃいたいな

そうしてまた目を閉じた。


そろそろ素敵な本音をぶちまけようか。

崩れ去ってしまう前に、終わってしまう前に


「まだ諦めないで」


理屈破綻のトリック

秘密の鬼ごっこ

選んだ未来まであと何秒?

一人ぼっちは嫌だよ

さみしいよって

本気で伸ばした手も空振(からぶ)って

助けなんてこないの。

わかってるよ。


まともじゃない平衡感覚

平凡ぶった、ありきたり戦略

現状維持って逃避行

「そんなのつまらないでしょ?」

本物の事実

最悪な筋書き

平静なんて蹴っ飛ばして

「変えちゃおっか」って走り出したら

不格好な笑顔の先に

待ち望んだ朝が来る。


「反抗宣言」


僕らの箱庭

永遠の停止願望

差し出された救済策(きせき)

この手も目も耳も脳も

誰かのためにあるんだって信じていたくて

知恵の果実を呑み込んだ。


さぁ遊びはおしまいにしよう。

ここからが本物、正義と悪と理不尽を武器に

嘘も逃避も必要ない未来を掴め。


衝動戦線、最前線

存在の証明を。


ねぇ。



ありがとうございましたー!!


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