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OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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戦闘は終始安定していた。かなりの負担がエイミーに圧し掛かっているんだが、それはタンク故致し方なし。タンクの負担はどう考えても大きいんだ。まあ、それだけ期待をしているって事なんだけどな? かなりの腕になってきているし。盾2枚は安定する。普段は盾と剣と使っているんだが、今回は攻撃なんてしないからな。盾2枚で運用している。それがきっちり嵌まったって事なんだよ。
ヘイト管理もしっかりとしているし、俺は邪神様とお話をしていただけで済んだ。一応切り札は持ってきていたんだけど、使わなくても大丈夫そうだし。使わないに越したことはない。それだけエイミーが頑張っていると言う事にもなるんだよな。俺は会話を楽しんでいたら良かっただけなんだけどなあ。それが一番精神的に来るなんて思わんだろう? 精神的に攻撃をされているような気持ちになってくるんだよ。聞かないといけないから聞くんだけど。知っていないと困ることもあるだろうからな。知っていて初めて役に立つこともあるんだよ。そのくらいは判断させてくれと言う感じになるんだよな。
『ピピピピ、ガーガー……』
「ふむ。戦闘は終わりだな。よくやった。お前たちの実力は本物だ。妾が認めてやろう。さて、色々と話していて解っただろうが、こいつは転生者だ。違う世界からやってきた連中の1人と言ったところか。それらに導かれし者が、ここの様な遺跡に集まってくるだろう事を願っていた。よくやったと褒めて遣わす」
「転生者ってなんですか?」
「そうだな。こことは別の世界からやって来た者という表現が一番なんだが、そうだな。別の世界というものが存在するのだよ。そこでも人間が生活をしているんだ。まあ、こっちとはまた別のシステムで動いているのだがな。それらの世界から、こうしてこっちの世界に呼び込んだのだ。世界の発展のためにな。恐らく神はそう思ってこいつらを呼んだと思うぞ? 詳しい事は神に聞いてみないと解らない事だとは思うが」
「違う世界ね。あの時が始まりなのかしら?」
「そう言う事になるな。ゴブリンの森で出会ったのが最初だと思う。俺もそれ以前の記憶が別の世界の記憶だし、多分それであっていると思うぞ」
「転生者ねえ。ただ、不思議なのは、別のシステムと言った事なんだよねえ。世界が違えば、常識も違うんじゃないのかねえ。なのに、何故にこっちの世界の事を詳しく知っていたんだい?」
「ほう! 察しの良い人間も居るではないか。こやつらが常人とはかけ離れた知識を持っているのはすなわち、この世界を模した遊戯があるからよ。その遊戯をしていた者たちから、厳選された523名が送り込まれてきた訳だ。恐らくだがもっとこっちに来るように仕向けたんだろうが、失敗した奴らも居ると言う事だろうな。全員が来た訳では無いと言う事だ」
……だろうな。放置しても良かっただろうからな。放置していたらどうなっていたのかは解らない。ただ、かなりの確率でこっちに来させるようにしていたと思う。あれもメッセージを捨てたらゲートが開くってタイプの物だった。普通は必要ないと思ったものは捨てるものだ。事故でこっちに来た可能性もある。もっとも、俺含めて自分の意志で真のルーセントダイバーを知りたいと思った奴らも居るとは思うが。そんな事を言われたら、参加しないと損だろう? 俺ならやっぱり迷わずこっちに来る事を選んだだろうな。
「ふーん。なるほどねえ。それで、話の内容は聞いていたけどさあ。これからどうすればいいのかなんかは聞ける訳? こっちに転生者を寄こして何かをしたかったんじゃないのかい?」
「それは解らん。神が何を考えてこやつらを送り込んだのかは解らんのだよ。事実、妾にその様な力は無いからな。ここで待ち構え、願いを聞き届けるのが妾の役目となる。まあ、それにもある程度の制約はある訳だが。こちらとしても、神に作られて迷惑しておるのだ。何も自分からは出来んからな。こうして待つばかりよ。故に、少しでも楽しむためにこうして話をしておるのだよ。それでも時間は限られるがな」
「具体的にはどの位の時間の話が出来るんだ?」
「戦闘が終わり、願いを聞き届ける10分程度と言ったところか。戦闘中は時間の制約がない。だから戦闘中に暇そうにしているそやつに話しかけたのだ。こちらから話しかけてはいけないルールは無いからな。言えない事もあるが、聞かれれば答えることが出来る。それも報酬のうちの1つだからな。ああ、それと願いは別物だ。願いはある程度の価値あるものと決まっている。それ故に、情報くらいは話せると言う事だな」
なるほどなあ。まあ、色々と便利に使えそうである。聞けば教えてくれるんだから、色々と使えそうだよな。なんでもって訳でもないんだろうが、ある程度の裁量は与えられていると。そう言う事なんだろうと思う。まあ、何処かで神が監視をしているんだろうが、規制がかかる前に情報を聞き出した方が良さそうだな。
「さて、そろそろ時間になって来るな。願いは何が良い? 何を欲する?」
「ΣⅡ-634から入手できる特殊フレームと小型核融合炉のレシピスキルを解禁してくれ。多分だけど、出来るんだろう?」
「流石は転生者だな。よく解っている。だが、その願いは聞き届けられない」
「……何故だ? 流石にこの程度なら出来ると思っていたんだが?」
「そもそも報酬にならんからだな。これを倒して素材を入手すれば、自動的にその勢力のものに関してはプロテクトが外れるようになっておるのだ。故にそれを報酬とする事は出来ない。既にプロテクトは解除されている。つまりは、報酬は得られていると言う事なのだよ。他の事を要求したまえ」
「あー、そう言う事か。それじゃあ電気の解禁なんかも同じか?」
「電気の解禁に関しては、1人目の転生者が要求し、既に解禁になっておる。それは全ての文明に適応されておるからな。電気を使う事に関しては、何も問題はない。新たに電気関連のレシピスキルも出るようになっている。まあ、これも今回の件でプロテクトが解除されたのだ。だから報酬には出来ない。既に持っているものを欲することは出来ない仕組みになっている」
「まあ、他の転生者も同じことを考えるか。なら、ΣⅡ-634のレシピスキルはあるか? またはそれに類似するものでいい。大型の乗り物になるとは思うんだが、それらのレシピスキルがあれば欲しい」
「当然のようにそれを要求する当たり、本当に転生者という奴は。良かろう。それならば報酬にあたいする。ダンジョンからも出る故、欲しいのであればダンジョンに潜る方がいいだろうな。どうせ1つでは足りぬのだろう? ここで貰う事も出来るが、何度も何度も呼び出すことも難しいだろうからな」
「いや? ここには邪神降臨を30個持って来たから、後で何回も呼ぶからな? 素材があれば無限に作れるんだし、当然だけど、何度も何度も呼び出すからな? 便利に使わせてくれるんだよな?」
「やれやれ、5人目は何故にこんなにも強欲なのだ? 邪神降臨を持っているのであれば、それを使えば何度も何度も呼び出せる。妾を便利に使おうとしたのはお前が初めてだ。他の奴らは偶にしか呼ばんからな」
なんだって? 何でそんな非効率な事をするんだよ。効率よく集めようと思ったら、邪神降臨を大量に作って、邪神様から色々と貰う方が良いじゃないか。その方が効率的だと思うんだがなあ。ダンジョンからしか得られない素材もあるから、確かに数を揃えるのは難しいのかもしれないが、数さえそろえば、なあ?
 




