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OFUSE始めました。
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ついでにブログも始めました。好きなことをつらつらと書いていく予定。
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さらについでにTwitterも始めました。変なこともつぶやく可能性があります。関係ないことも沢山つぶやきます。
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ヒヒイロカネを私用に使って、魔石も大量に使って、邪神様との邂逅の為に準備を行った。素材は今までに沢山集めていたからな。今日の様な事を見越して集めてあったのだ。後はヒヒイロカネさえあれば作れるという状態にしてあったんだよ。その為、邪神降臨というアイテムを30個作った。そもそもムサシを何体倒せば作れるのか知らないので、沢山作っておく分には問題ないよねって事で、どんどんと邪神降臨を作っていったんだ。その過程で、俺の武器も作ったりしたんだけど、まあ、それは置いておくとしよう。必ず勝てるとは思わない。が、ミスした時に致命傷にならないように保険として俺も武器を作っておかないと行けなかったんだよ。死ぬのは嫌だからな。死なないようにしないといけない訳だ。
この位は権限の範囲内だと思っている。最終的に国にとってプラスになれば良かろうなのだ。流石に生産に支障が出るくらいには使ってないからな? ある程度の量は使ったけど、今後も入手出来るものなんだから、結構作った。素材はまた手に入れれば良いんだよ。ヒヒイロカネ以外はそこまで貴重なものも使っている訳では無いんだよ。まあ、ドラゴンの素材とかも使うんだけど、それはほら、これ以外に使い道が余りないから。
「頼んでいた通りには出来ているんだな。まあ、大半が黄金鋼になったとは聞いていたが」
「勿論だ。黄金鋼がメインだな。一部神鋼を使っているが、まあ、腕の良い職人に作らせたら、ここまでの武器になるって事なんだよ。まだまだ修行中の鍛冶師でも、ある程度の性能の武器は作れる。これがあれば、まあ、負けることは無いだろうさ。少なくともメギル鉄で作っているものよりは、十分な活躍が出来る筈だ。で? 西の端から落としていくんだろうけど、今回でどれだけの領地を落とすつもりなんだ?」
「今回は5つの町を解放する事になる。出来るだけスタンピードの影響が出ないようにするために、場所は厳選したつもりだ。国境線沿いになると思う。そっちの防衛もしないといけないからな。出来る範囲で領地を広げる予定だ。まあ、こっちを攻めるよりも、防衛に力を入れるだろうという予想をしている訳なんだがな? こっちの事は余程脅威と思っているんだろう。手を出してくる余裕は無いと思うぞ。というかだな、南の方なんだが、どうやら辺境伯家の領地を突破したらしい。それで男爵領にも被害が出ているそうだ。だからそっちの防衛に回すだろうと予想が出来る訳だな」
「はあ!? 男爵領まで被害が出た!? 何をしているんだよ。馬鹿なんじゃないのか?」
「大馬鹿なんだろうな。普通あり得ないからな? まあ、情報を集めた限りでは、そこら中でスタンピードが起きているらしいが。ここだけじゃないみたいだぞ? かなりの箇所でスタンピードが起きているらしい。それこそ、男爵領の場所で起こったスタンピードでは、ほぼ周辺の貴族家が壊滅したらしいからな。どうにもここだけが特別では無いみたいなんだよ」
「そりゃあまあ、予想できることではあるわな。そうか。やっぱりここ以外にもスタンピードが起きていたか。……問題はそのスタンピードが争った時だな。予想がつかない。今までそんなケースは無かったはずだからな。今回が初のケースになるんだと思う。どうなるのかは本当に解らない」
ゲームでもそんな事は無かったからな。そもそもスタンピードを終息できないって事態が初めてなんだけど。大体がプレイヤーたちの手によって終わらせられてきたんだよな。それが男爵領まで被害が広がっていると。世界でここだけなのかと言ったらそうでもないと。これは世界が魔物によって滅ぼされるんじゃないか? まあ、エデリオ商国みたいに、俺の様な紛れ込んだ奴が出てきているとは思うんだけどな?
俺だけな訳がないんだよ。他にも誰か来ている筈なんだよな。俺だけが来ているなんて特殊な事例では無い筈なんだよ。何人も来ている筈だ。それの全部の場所には、スタンピードが起きているって可能性もあるけど、俺はそうじゃないと思っている。ある程度の場所にしか用意できなかったと思っているんだよな。しかも、生産職じゃなくてバトルマスターや賢者が向かっていた場合、高確率でスタンピードを防げないだろうからなあ。生産職だから出来る事と、戦闘職だから出来る事と、2通りあると思っているんだよ。戦闘職だけの場合、割と限界があるんだよな。
まあ、俺とは違って、貴族と協力するかもしれないし? 結果は変わっていた可能性もある。俺はそもそも貴族何ぞ信用していないので、協力する気は無かったわけなんだけど。傲慢で怠惰な貴族とは連携できるか。俺は好き勝手にやらせてもらう。
「まあ、用心に用心を重ねて準備はしてあるんだよ。それに、特別に強い奴らじゃないと駄目だと言う事にはしたくないからな。今回の作戦を成功させて、ある程度の戦力でもなんとかできるんだって事を証明しないといけない訳だ。割と責任重大なんだよなあ……」
「それはご愁傷様だな。こちらも出来る限りのフォローはしたつもりだが、これで勝てないとなると、色々と戦略の見直しが必要になってくる。それについても、今探しに行ってもらっている所だから、その内結果が出とは思う。まあ、こっちも準備はしているって事なんだよ。最終手段にはなんとかするつもりだ。なんとかなるとは思うが、それでも最後は人の手でなんとかしないといけないからな? その辺は解っておいてくれ」
「まあ、それはそうだろうな。何をするのかまでは知らないが、こっちが成功すれば良いだけの話なんだよな。成功はさせるつもりで居る。が、成功しすぎた場合が問題なんだよな……。正直、これ以上の移民を受け入れられるのかって問題が出てくるだろう?」
「ん? 町を解放したら移民の受け入れ先は出来るんじゃないのか?」
「いや、まあ、それはそうなんだがな? 負けが込んでいる国と、目に見える勝利を掴んだ国、どっちが安全かって話になってくるだろう? そうした場合、移民が加速しないか? 最低でも負けない国と、必然的に勝つ国。どっちの国民がいいのかって平民に選ばせると、どうもこっちの国になだれ込んでくるような気がしてな」
「……ああ。それは、確かにあり得ると思う。基本的には日和見を決め込んでいる層は、勝ちを見た方に集まってくるからな。そうなると、人口が増えて、防衛か所が増えて、住むところがなくて? 更には冒険者まで増えると。……追加で幾つか落とさないといけないか?」
「俺はそう思っている訳だ。結果的に、国が大きくなるのは良い事だと思う。だがな、一気に膨れ上がった場合、パンクするんじゃないかって思ってな。定期的に勝たないといけないんじゃないかと思う訳だ。まあ、そうなっても良い様に、冒険者を育てないといけない訳なんだが、そんな時間も無いだろう? 結構な時間を費やして冒険者を育てているんだ。これ以上移民がやってきたら、冒険者が育つ前に領地を取りにいかないといけなくなるんじゃないか? それは俺としても避けたいんだが」
「その可能性はあるな。こっちの戦力が確実に居るとは考えにくい。まあ、やるって事だから、なんとかするのもこっちの仕事だとは思うんだけどな?」
「だよなあ。まあ、なんとかするか」
勝ったはいいが、移民がなだれ込んで来たら困るのもこっちだ。勝たないといけないのは確かなんだけど、これ以上の移民を抱え込んで大丈夫なのかって心配もあるのは確かだな。どうするんだろうか。




